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The Super Ball、昼下がりの名曲「サンサーラ」を歌う“喜び”と“怖さ”

4/7(日) 7:01配信

マイナビニュース

リアルな人生垣間見れる『ザ・ノンフィクション』

フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のテーマソング「サンサーラ」を、4月7日の放送からツインボーカルユニット・The Super Ballが担当する。「生きてる 生きている」の歌い出しで有名なこの曲は、最近ではバラエティ番組でもパロディ的に使用されるなど、認知度が向上。流れた瞬間、日曜昼下がりの切ない気分に引き込ませるパワーを持っている。

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中孝介、城南海、瀬川あやか、そして3月まで担当していた宮田悟志といった面々が歌いつないできたが、ソロ歌手以外の起用は今回が初めて。この大役に挑む心境などを、The Super Ballの佐々木陽吾と吉田理幹に聞いた――。


■こんな心境になるのは初めて

――今回のオファーを聞いたときの心境はいかがでしたか?

佐々木:この話を聞いたのは、ライブの直後だったんですよ。ツアーの東京公演が終わったら、『ザ・ノンフィクション』の張江(泰之チーフプロデューサー)さんがいらっしゃって、「今日のライブを見て、2人が(テーマ曲に)合うんじゃないかと思った」と言われたんです。ライブを見てくれて番組のテーマ曲が決まるというのはこれまでなかったので、僕たちのパフォーマンスが張江さんに伝わったんだと思って、めちゃくちゃうれしかったですね!

吉田:両親が『ザ・ノンフィクション』をよく見ていて、僕も大好きなんですよ。だから、歌えることを喜んだ一方で、あの番組で流れる「サンサーラ」はものすごく大きな意味を持っていると思うので、本当に良いものを作って番組の力にならないといけないという怖さも、同時にあったのが正直なところですね。こんな心境になるのは初めてです。

――4月2日のライブでファンの皆さんに発表されましたが、反響はいかがでしたか?

吉田:もう場内割れんばかりの歓声と拍手で。The Super Ballのファンは僕たちのステップアップを心底望んでくれるので、涙を流しながら喜んでもらいました。

佐々木:音源を会場で少し流した後に、サプライズでテーマソングの決定を発表したんですが、多くの人がやっぱり「サンサーラ」を知っていて、「曲が流れてきたけど、まさか番組で使われるための音源だとは思わなかった」と後から聞きました。

――張江CPからはどんな要望があったのでしょうか?

吉田:今まで「サンサーラ」を歌ってきた人たちはみんなソロで歌われていて、2人では初めてだということで、2人組の良さが出る仕上がりをと希望されました。

佐々木:「The Super Ballらしさを絶対忘れないでほしい」と言ってくれましたね。

――“2人組の良さ”、“The Super Ballらしさ”というのはどんな点ですか?

佐々木:自分たちはハーモニーを売りにしているので、絶対にハモりたいと思ったんです。ハモると1人の声より歌詞が聞こえにくくなることもあるんですが、1人の声に負けないように考えてレコーディングしていきました。

吉田:僕は“人の心を打つメロディーライン”というのを日々模索しているんですが、今回はイントロのフレーズを最高にグッとくるメロディーラインにしないといけないと思いました。そこにすごくこだわったので、スパボらしさが出せたと思います。

――そのイントロですが、切ないピアノの旋律から始まり、転調して歌に入るのがとても印象的です。この狙いはなんですか?

佐々木:イントロのキーを歌のキーに合わせるより、転調してドン!って始まるほうがグッと来るんです。「これだ!」と思いましたね。

吉田:サビで世界が拓ける感じを出すためにどうしようかと考えて、転調させることにしました。「生きてる 生きている」という歌詞がものすごい強い言葉なので、転調してパッと明るく世界を変えないと追いつけないと思ったんです。

――カバー曲は初めてですか?

吉田:はい、音源としてちゃんとレコーディングしたのは初めてです。実は、SNSでずっとカバーする動画をあげていて、いかに自分たちらしくカバーするかというのを突き詰めてやっていたので、今回はそれが生かせました。


■番組で学んだ「当たり前じゃない」

――あらためて、この「サンサーラ」というのはどんな曲だと思いますか?

吉田:『ザ・ノンフィクション』を見ていると、「いっそフィクションであってくれ」と願ってしまうこともあります。必ずしもハッピーエンドとはいかない、人生の切り取られた時間。思わず目を背けてしまいたくなったとしても、「サンサーラ」の歌い出し、「生きてる 生きている」を聴けば前を向ける。

佐々木:曲の力、詞の力を感じさせられる偉大な人生讃歌だと思います。

――では、『ザ・ノンフィクション』という番組には、どんな印象を持っていますか?

佐々木:自分の両親は学校の先生で、正直恵まれた家庭に生まれたなと思うんです。もちろん努力は結構してきたんですけど、その努力の仕方を最初から教えてくれて、国立大学に入って、卒業してからこうやって夢を持って生きている。そうすると、リアルな人生が垣間見れる『ザ・ノンフィクション』に出てくる皆さんと自分と比べてしまうところがあって、自分が当たり前だと思ってることは全然当たり前じゃないということを、すごく考えさせられる番組ですね。それと同時に、親や仲良くしてくれる兄弟に感謝しないといけないなと思います。

――その感謝の思いを、今回のレコーディングで込められたんですね。

佐々木:そうですね。自分はこういう人生で生きてる、他の人もみんな必死で生きている、ベクトルが違ってもみんな精いっぱい力強く生きてるんだっていうことを、あのサビのフレーズはすごく込めやすいので、その思いを込めまくって歌いました。


――吉田さんはいかがですか?

吉田:僕は高校時代。本気でプロ野球選手になりたくて、神奈川の桐光学園高校で寮生活を送っていたんですが、その3年間が本当に苦しかったんですよ。今思い出すだけでも苦しいし、悔しいことや理不尽なこともたくさんあるんですけど、ある時『ザ・ノンフィクション』を見て、人にはそれぞれいろんな人生があって、あの苦しさは感謝しなければいけないと思ったんです。自分と同じような経験をしたくてもできない人がいっぱいいるし、陽吾さん(佐々木)も言ってましたけど、当たり前だと思ってることは当たり前じゃないということがたくさんあるなと思って。だから、レコーディングのときは、自分が今出せる全ての重さを出すためにどうしたらいいだろうってすごく考えました。自分で歌って、なんでこんなに軽くなっちゃうんだろうとか、そんなことを考えながら試行錯誤してやりましたね。

佐々木:今回はレコーディングの前に、プリプロというのを別日に設けて、ハモりのパターンとか思いつくことをめちゃくちゃ試しまくって、本番に臨みました。時間がかかるやり方ですが、それくらい気合を入れましたね。

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最終更新:4/8(月) 18:42
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