ここから本文です

旅行先で羽目を外しすぎる英国人、その理由をまじめに考える

4/7(日) 10:40配信

The Telegraph

【記者:Annabel Fenwick Elliott】
 休暇で海外旅行にでかけると、昼間からお酒が飲めるシチュエーションや誰も自分を知らないという空気が、迷惑行為のお膳立てとなってしまう。これは誰もが同意することだろう。迷惑行為に関しては、より若い人の方が「行儀の悪さ」がエスカレートしがちで、またそのような行為が起きやすい旅行先というのもある。

 旅行者の迷惑行為、特に英国人のマナーが悪さについて、心理学者、社会学者、旅行専門家に話を聞いた。

■観光客はなぜ迷惑行為をする?

 観光学に詳しいピーター・E・ターロウ博士は、論文で観光客の迷惑行為について次のように書いている。

「多くの観光客は匿名の感覚を楽しみ、自国ではしないような無礼で違法ギリギリ、もしくは実際に違法なことをしたいと考えがちだ。抑制の利かなさは、観光事業の問題としてほぼどこにでも存在する」

 香港理工大学でホスピタリティ、ホテル、観光マネジメントを教え、このテーマに詳しいデニス・トルカチ准教授もこれに同意する。

「多くの人にとって旅行の目的は、日々のタスクやプレッシャーから抜け出すことにある。それがある意味において、分別のない行動につながってしまっている。自国では、自らの行動を抑制させる社会的通念や仲間からの視線がある」

■アルコールとの関係は?

 これは特に英国人観光客について言えることだが、問題はおそらく、飲酒とも関係がある。欧州諸国での飲酒文化を研究する複数の社会学者によると、フランス人、スペイン人、イタリア人はアルコールの摂取を、どんちゃん騒ぎやけんかではなく、食事や社交などと関係があるものとして捉えているという。

■英国人旅行者の悪評の理由は?

 諸外国ではしばしば、英国人観光客が傲慢(ごうまん)でたちが悪いと不満を耳にすることがある。これについて、ロンドン在住のエレリー・ハンリーさんも、「英国人精神のどこかに優越感(のようなもの)があって、それが私たち英国人の中に子どもの頃から少しずつ染み付いているのだと思う」と自国民について話した。

■国がマニュアルまで作ったケースも

 他方で、中国人観光客による迷惑行為が目立つという意見もある。これに対応するべく中国政府は、「教養ある観光・旅行の指南書」とタイトルがつけられた行動規範マニュアルを発行している。マニュアルは、唾吐き、器物の破壊行為、列への割り込みなどの行動をとがめている他、「公共の場で寝そべらない」「他の人の前でせきやくしゃみをしたり、鼻や歯をほじったりしない」などのアドバイスも記載された。

 中国だけではない。フランスでも同様のマニュアルが作られたことがある。パリ観光局は2013年、自国民の横柄な態度を問題視して「礼儀マニュアル」を作成。サービス業に従事する人たちに配布した。

■最も行儀がいいのはどの国の観光客?

 これについては日本人だとする意見が多い。東京在住のテレグラフ特派員、ダニエル・デメトリオ氏は次のように話す。「日本人に関しては、グループで写真を撮りたがるといった行動が広く知られているが、その他にも、世界で最も身だしなみがよく、きれい好き、時間に正確で、礼儀正しい旅行者としても有名だ」

【翻訳編集】AFPBB News
「テレグラフ」とは:
1855年に創刊された「デーリー・テレグラフ」は英国を代表する朝刊紙で、1994年にはそのオンライン版「テレグラフ」を立ち上げました。 「UK Consumer Website of the Year」、「Digital Publisher of the Year」、「National Newspaper of the Year」、「Columnist of the Year」など、多くの受賞歴があります。

最終更新:4/8(月) 16:52
The Telegraph

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事