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「十一(といち)の奈良漬」として知られる神戸の老舗漬物屋、黒田食品が事業停止

4/8(月) 10:49配信

帝国データバンク

 黒田食品(株)(TDB企業コード:530125449、資本金4800万円、兵庫県神戸市兵庫区七宮町1-5-11、代表黒田武伸氏、従業員45名)は、4月5日付で事業を停止し、事後処理を石丸鐵太郎弁護士(兵庫県神戸市中央区三宮町2-11-1、神戸中央法律事務所、電話078-335-0818)ほか2名に一任した。

 当社は、1913年(大正2年)1月創業、47年(昭和22年)9月に法人改組。「十一(といち)の奈良漬」「十一のらっきょう」で有名な老舗の漬物製造販売業者で、近時においては福神漬け、たくあん漬け、キムチ、らっきょうなど各種漬物の卸を主体に、奈良漬、らっきょう漬けの製造を手がけていた。らっきょうについては中国など海外協力工場でのOEM生産品を輸入して販売。食品商社・問屋経由で全国の食品スーパーの店頭に並べられるほか、インターネット通販による販売や海外への輸出もあり、ピークとなる88年3月期には年売上高約40億5000万円を計上していた。その後は、消費者のコメ離れによる漬物需要の減退や同業者間の競合激化などの影響により売り上げは漸減し、2018年3月期の年売上高は約17億8300万円にダウンしていたが、経常損益で約5900万円の利益を確保するなど堅調に推移していた。

 しかし、中国の工場で生産し、国内大手食品商社経由で輸入販売した中国産甘酢らっきょうから基準値を超える残留農薬が検出される事態が発生。大手食品商社に対し善後策の協力を要請していたものの、明確かつ十分な回答がなく、現状では事業継続が困難と判断し、今回の事態となった。

 負債は現在調査中ながら2018年3月期末時点で約9億100万円。

 なお、関連の東京黒田食品(株)(TDB企業コード:271242043、資本金1000万円、埼玉県蓮田市東6-1-6、登記面=兵庫県神戸市兵庫区七宮町1-5-11、同代表、従業員3名)も、同様の事態となっている。負債は現在調査中。

最終更新:4/8(月) 11:00
帝国データバンク

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