ここから本文です

「最近の新人はすぐ辞める」、実は毎年恒例 今の新入社員も20年後には完璧な会社人間に?

4/8(月) 19:00配信

THE PAGE

 4月に入り、新社会人が働き始めましたが、中には早くも離職や転職について考えてしまう人もいるようです。あるネットメディアの調査では、新社会人の約25%が「具体的な退職時期を想定している」と回答しています。最近の新人はすぐに辞めてしまうとも言われていますが、実態はどうなのでしょうか。

 毎年、この時期になると「今年の新人は」といった形で、すぐ辞めてしまう、忍耐力がない、プライベートばかり重視といった話のオンパレードとなります。しかしながら、現実には新入社員の行動パターンというのは過去30年にわたってほとんど変化していません。

 厚生労働省が行っている新規学卒者の離職状況調査によると、新入社員の3年以内の離職率は過去30年にわたってほぼ30%台となっており大きな変化はありません。2004年に37%近くまで上昇したことがありましたが、近年はむしろ低下する傾向すら見られます。

 新人がプライベートばかり重視するという話も実は毎年のことです。新人に対して「情熱がない」と不満を漏らしている中間管理職はいわゆるバブル世代が多いのですが、1980年代の報道を見ると、当時の新人(つまり今の中間管理職)は、遊びにいくことばかり考えている、私生活が最優先、会社に忠誠を尽くさない、といった話のオンパレードです。しかも、新人たち自身のコメントを見ると「私たちは、上の世代のような会社人間には絶対にならない」といったものが多くなっていますが、30年後に彼等がどうなったのかについては説明するまでもありません。

 いつの時代においても新入社員の3割が3年以内に会社を辞め、その後も会社に残った社員はほぼ確実に会社人間となり、やがては「最近の若者は・・」といって新入社員を批判するという流れがずっと続いているのです。

 毎年3割の新人が3年以内に会社を辞めているのだとすると、今、管理職になっている世代の人も、同期入社の3割が会社を去っているはずですが、どういうわけかその記憶がないようです。おそらく仕事のことで頭がいっぱいで、去って行った同期のことはあまり覚えていないのかもしれません。

 今、中間管理職になっている人は、自分も若い時は、会社に縛られたくないと強く思っていたはずですから、それを思い返してみる必要があるでしょう。

 一方、新社会人は、上の世代から批判されるのは毎年のことですから、いちいち気にする必要はありません。むしろ20年後にはほとんどの人が、今の上司のように完璧な会社人間となり、若手を批判している可能性が高いですから、もし上司を見て「醜い」と感じたのであれば、そうならないように自分を律していく必要があるでしょう。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:4/8(月) 19:00
THE PAGE

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事