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竹中直人が明かす、映画『サムライマラソン』の普通ではない現場

4/8(月) 5:50配信

ニッポン放送

黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、俳優の竹中直人が出演。公開中の映画『サムライマラソン』の撮影現場について語った。

黒木)今週のゲストは俳優の竹中直人さんです。竹中さんは公開中の映画『サムライマラソン』に出演されていますが、日本史上初のマラソンがこの「サムライマラソン」だったと聞いています。

竹中)“ナンバ走り”というものがあった時代ですよ。

黒木)チラシを見せていただいたら、「ナンバ走りで最後にもう一花!」とありますね。本当に右手と右足を同時に動かすのですか?

竹中)実際走り出したら、そんなこと関係なくなっちゃいましたけれどね(笑)。東宝の砧の稽古場を借りて、みんなでナンバ走りの練習をしたのですよ。でも、結局現場に行って撮影したら、険しい山道を走るのでもう、ナンバ走りどころではないですよ。バランスをとらなくてはならないし。

黒木)何と監督がイギリス、ドイツ、ハリウッドと世界を股にかけて活躍なさっている、バーナード・ローズさんです。監督が外国の方ですが、いかがでしたか?

竹中)最高の監督でした。言葉が通じないのは楽しいのですよね。生活のなかで普段コミュニケーションをとるとなると大変かもしれませんが、映画では、監督のたたずまいで感じるだけなので楽しかったです。僕の場合は監督が自由にやってくれということだったので、通訳の人も関わらない。「台本通りにやらないでくれ」というのが監督のやり方なのです。

黒木)どういうことですか?

竹中)その場の雰囲気でいいという(笑)。

黒木)でも台詞はあるでしょう?

竹中)あるけれど、台本はとにかく関係ないからって。それで、日本の映画でいつもやる「テスト、よーい、はい!」がないのですよ。すぐ「レディ、アクション!」で本番なのです。

黒木)えー! 想像つかない。

竹中)想像つかないけれど、俺もそういうのは好きなんだよ。だから、全然違う次元のテンションが現場に生まれるのですよ。それで、現場が常に私語禁止になっていて、僕は途中から参加したのですが、あまりにも静かなのです。普通、現場は声を出す人が多いではないですか。

黒木)スタッフも私語禁止なのですか?

竹中)禁止です。役者とスタッフが話してはいけない。監督はイギリスの人ですから日本語がわからないじゃないですか。だから日本語で話されると、何を話しているか気になるらしいのですね。ものすごくデリケートな監督なのだと思います。でも、監督の集中力が夜の8時までしかもたないということを聞いていて、夜のシーンが少ないのです。撮影は遅くても6時には終わってしまう。だからスタッフたちはみんなニコニコしている。でも静か。僕が台本に沿って静かな芝居をすると、「それはダメだ。もっと違うテンションのものを作って欲しい」と言うのですよ。だから観るのが怖いのです。途中で転んだりして、笑っちゃったりしているのですよ(笑)。

黒木)でも、楽しかったのでしょう?

竹中)僕は現場がとても好きなので、すごく楽しかったです。

黒木)スタッフ同士のコミュニケーションはどうするのですか?

竹中)スタッフ同士は静かに話しています。ライティングのこととかカメラのポジションが決まったときなどは、静かに話しています。だから普段の現場のように「本番!」~「本番!」~「本番!」とみんなが声をかけるようなことはないです。静かに準備が始まったら、「レディ、アクション!」となって、「来た!」と芝居するだけです。

黒木)撮影現場そのものが映画みたいですね。

竹中)ですね。山形の山の奥で撮影していたので、とにかく「走る、走る、走る」の映画ですからね。

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最終更新:4/8(月) 5:50
ニッポン放送

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