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地震発生直後「真偽不明の注意喚起」 あなたは拡散する? 熊本地震で起きた「ジレンマ」、防災ゲームに

4/12(金) 7:02配信

withnews

 熊本地震からもうすぐ3年。被災の経験を忘れず、次の世代に伝えようと、防災ゲーム「クロスロード」の熊本編ができました。元々は阪神・淡路大震災をきっかけに生まれたクロスロード。「熊本地震編」ではなく「熊本編」にした背景には、普段はスポットライトが当たらない小さな声に耳を傾けたいという、制作者の思いがありました。(朝日新聞熊本総局記者・池上桃子)

【画像】あなたが「先生」「社会人」だったら……考えさせられる問いばかり、熊本地震で起きた「ジレンマ」

真偽不明の注意喚起、拡散する?

 「あなたは大学生。友人からSNSで拡散希望の連絡がきました。内容は、ちまたで性犯罪や連れ去りが横行しているというもの。でも、地震発生から間もないため、真偽は確かめようがありません。 あなたは、情報を拡散しますか?」

 3月21日、熊本県庁の会議室。スクリーンに映し出されたこんな問いかけが読み上げられました。6人ずつに分かれてテーブルを囲む参加者には、「YES」「NO」のカードが配られています。数秒後、各自でカードをどちらか選び、一斉に真ん中に出します。

 YESを選んだ人も、NOを選んだ人も順番に、なぜそれを選んだのか、自分ならその時どうしていたかを話し合います。

 ルールは、自分の言葉で話すこと、そして他人の意見を否定しないこと。「真偽のわからない情報を拡散したら、みんな混乱してしまう」「仮にこの情報はうそだとしても、いつ起こってもおかしくない。注意喚起すべきでは」……。それぞれに意見が交わされます。

阪神・淡路大震災がきっかけ

 「クロスロード」は、阪神・淡路大震災で人々が直面した「ジレンマ」を考えるゲームです。

 例えば、「あなたは避難所の食料担当。避難者3千人に対し、2千食しか確保できなかった。あなたは非常食を配布しますか?」など。あっちを立てればこっちが立たない。どちらを選ぶのが正解かなかなか分からない問題を、平時から考え、災害に備えようというゲームです。

 答えは多数派には青の座布団が、1人だけ違う意見を出した少数派には金の座布団が配られますが、数を競うものではありません。

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最終更新:4/12(金) 7:02
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