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地震発生直後「真偽不明の注意喚起」 あなたは拡散する? 熊本地震で起きた「ジレンマ」、防災ゲームに

4/12(金) 7:02配信

withnews

熊本地震で起きたジレンマ、33の問題に

 SNSの拡散の問題は、熊本地震で実際に起きました。案を出した熊本大学准教授の女性は、「教え子で拡散した子もいれば、慎重だった子もいた。中高生の娘がいる家庭では、不安になって避難所に行くことをやめたケースもあったようです」。

 情報を発信することで不安をあおってしまうことと、拡散しないことで被害を予防できないことのジレンマがあります。

 また、当時は震源地に近い動物園から「ライオンが逃げた」というツイートが拡散され、投稿者が逮捕される事案もありました。(投稿者は後に不起訴になっています)

 問題をつくったのは、県内の消防士、大学教授、薬剤師、主婦、小学生などが参加する「くまもとクロスロード研究会」。熊本地震後にできた有志の集まりで、あの災害で実際に起きたジレンマを集め、編集して33問の問題集にしました。これで完成ではなく、今後も付け足されていきます。

 問題には、たとえばこんなものがあります。

 「あなたは学校の先生。地震による休校からようやく学校が再開したが、余震は時折起きている。緊急時の動きを子どもたちに理解させるため避難訓練を行いたいが、被災時の記憶がよみがえってパニックになる子どもが出る心配もある。学校再開後すぐに避難訓練をしますか?」

 「あなたは社会人。住まいは賃貸で自治会とのつながりは全然ありません。地震が発生し近所の小学校に避難しましたが、仕切る人がいないため避難所は大混乱しています。あなたは混乱を治めるため、仕切り役として出て行きますか?」

 「あなたは看護師。休日に子どもと過ごしていたところ震度6の地震が起きました。子どもは余震におびえています。病院から『来られる人は来てください』と連絡がありました。病院へ出勤しますか?」

 「あなたは福祉避難所(障害がある人など、特別な支援が必要な人のための避難所)の担当者。多くの住民が避難してきた。近くの避難所を紹介するが、断続する余震の恐怖から『避難所は一緒だろ!入れろ!』と怒号が飛び交う。一般住民を受け入れますか?」

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最終更新:4/12(金) 7:02
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