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汗と埼玉愛がわき出すピリ辛ソウルフード、「スタミナラーメン」を今こそ知ってほしい

4/9(火) 10:24配信

メシ通

埼玉県屈指のソウルフード

埼玉県、特にさいたま市界隈で熱愛されているスタミナラーメン。1970年代ごろから浦和・大宮・上尾の男性客を中心に親しまれてきた、埼玉県屈指のソウルフードだ。ご当地グルメファンからは、奈良、茨城、そしてこの埼玉のスタミナラーメンが「日本三大スタミナラーメン」の三傑として語り草になっている。

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現在もその味を伝えているのは、地元の中華料理店「娘々(にゃんにゃん)」(「娘娘」と表記している店もあるが、この記事では「娘々」に統一する)と「漫々亭」の各店舗。両店ともに、もともとは「矢島商事」という飲食会社が経営していたチェーン店であったものの、現在は各店舗が独立し、合わせて10店舗が残っている。高校生でも手が出せるほどの安価でも知られ、今なお430~600円程度のお手ごろな価格帯のメニューが中心だ。

映画『翔んで埼玉』の公開で湧き上がる埼玉県だが、県を代表するご当地グルメであるにも関わらず、意外とこのメニューの存在は知られていない。ならばぜひ知ってもらいたい。ウマいから。

特に人気の高い、「娘々 北浦和店」へ

今日伺うのはスタミナラーメン提供店でも特に人気が高い、「娘々 北浦和店」。地元の大人たちだけにとどまらず、県立浦和高校にほど近いため、高校生たちにも長年愛されている店だ。活気ある声が外まで聞こえる。

商店街を一歩路地に入ったところにある。空いているはずの夕方でもひっきりなしにお客さんが来る。カウンターのみが並ぶスタイル。男性だけでなく、女性の一人客もいる。思い思いの時間を過ごせる、街の元気な中華屋さんといった風情だ。

メニューを見ると、ちょっとトリッキーなメニュー名も多い。ホルモンラーメン、ジャージャーメン、レバー丼……その中でも、やはり名物である「スタミナラーメン(450円)」を注文した。ちなみに焼きそば(450円)も塩味&太麺で好評。

実はスタミナラーメンの発祥店

褐色のおいしそうなものを抱えたどんぶりが、程なくしてやってきた。存在感のある一杯である。しょうゆベーススープの上であんかけたっぷりの水面が光り、そのとろみがまた食欲をそそる。早く箸を付けたい気持ちを押さえながら、その姿をカメラに収める。

店主の藤本喜代治さん(71歳)。気さくな人柄で周囲の空気を軟らかくする。スタミナラーメンができたのは50年ほど前。四川を旅行した人からおみやげで1キロ程度の豆板醤(トウバンジャン)をもらったことにはじまる。今でこそ四川料理の主役として、豆板醤は非常にポピュラーだが、当時はそこまでメジャーではなかった。そこで「どうやって食べたらウマいだろう?」といろいろ試行錯誤した結果、いまのスタミナ餡の前身ができた。

そうして開発したスタミナラーメンを最初に食べさせたのは、近所の浦和高校の生徒たち。彼らが気に入るか気に入らないかが商品化の分かれ道だったが、結果はOKだった。さらに数年間改良を重ねた末に今の味ができあがり、そこから何十年も浦和界隈のソウルフードとして君臨している。

スタミナラーメンのスタミナ餡は、まずしょうゆ、砂糖、味噌、一味唐辛子などを入れて煮る。そこから豆板醤を入れ、30分ほど煮て、企業秘密の「特別なしょうゆ」を入れた上で、数週間寝かせて作る。

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最終更新:4/9(火) 10:24
メシ通

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