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竹田恒泰氏「私の皇族復帰はあり得ないし、適任ではない」…「令和」を前に下村博文氏らと激論

4/9(火) 11:02配信

AbemaTIMES

 皇族の減少が進む中、公務の継続や安定した皇位継承が不安視されている。天皇陛下を支える皇族17方のうち、13方が女性であり、その半分の6方については、皇族以外の男性と結婚すれば皇籍を離脱することになる。また、秋篠宮さま以降に誕生した男子の皇族は秋篠宮ご夫妻のご長男の悠仁さまだけで、将来、悠仁さまと同年代の皇族がいなくなってしまうことも懸念されている。

 そこで検討されてきたのが、女性皇族が結婚後も独立して宮家を営む女性宮家の創設や、女系天皇を認めるという議論だ。

 これに対し、安倍総理は男系の継承にこだわる立場から慎重な態度を示してきた。例えば『文藝春秋』2012年2月号では「女性宮家は百二十五代続いてきた皇位継承の伝統を根底から覆しかねない。皇位はすべて『男系』によって継承されてきた。女性宮家に生まれた子どもは『女系』となり天皇系の血筋ではなくなる」としている。

 5日に放送されたAbemaTV『みのもんたのよるバズ!』では、こうしたテーマをめぐって白熱した議論が展開された。

■竹田恒泰氏「宮家の数をしっかり整えることによって担保できる」

 2005年、小泉政権下の有識者会議の報告書が「今後における皇位継承資格については、女子や女系の皇族に拡大することが適当である」と提言。しかし翌年に悠仁さまが誕生したことで、議論は収束に向かう。

 そして2012年、旧民主党の野田政権が改めて女性宮家創設を検討する論点整理を行った。しかし自民党へと政権が移ると、「野田前内閣が検討を進めていたいわゆる女性宮家の問題については改めて慎重な対応が必要と考える」(安倍総理)として、議論は再び停滞を見せることになる。

竹田恒泰氏(作家・憲法学者。女性宮家創設に“絶対反対“の立場):男系の血筋を引かない人が天皇に即位なさったことは一度もない。天皇がなぜ天皇なのかといえば、究極には血統だ。頭がいいとか人格がいいとかで選ばれるわけではなく、血統の原理だ。ここを変えてしまうのは、天皇の根本原理そのものをいじるということになる。安倍総理が「慎重に」と言うのもそういう意味だ。

高森明勅氏(神道学者。小泉政権下の皇室典範有識者会議で女性宮家創設、女系天皇を提言):125代男系で続いてきたということについては学問的に議論の余地もあるが、これを支えてきたのは側室制度だ。125代のうち半分は側室の子だった。律令を見れば、側室の定義までちゃんと書いてあって、身分によって人数が決めてあって、その外にもさらにいらっしゃる。数十人いらっしゃったケースもあるしかし、今はそれがない。

竹田氏:それは簡単に論破できる。かつては乳児死亡率が10倍以上高かった。だからこそたくさんの女性との間にたくさんの子どもをもうけることによって皇位を安定させようとした。しかし現在は幕末から比べても10分の1以下だ。側室があったからつながった、なければつながらないというのに学問的な根拠は何もない。

高森氏:論破、論争するような局面ではなくなってきているが、逆にそれは論破できる(笑)。医療が発達したということではなくて、4代に1代は正妻である方から男子が生まれていない。想像して頂ければ分かるが、どれだけ乳幼児の死亡率が低くなっても、1人の女性が必ず1人以上の男子を生むことが125代続くというのは空想的だ。

竹田氏:これも簡単に論破できる。要するに皇后が必ず生まないといけないということではなく、皇室全体の中で1人いればつながる。だからこそ宮家の数をしっかり整えることによって、皇后がお生みにならなくても担保できる。必ず一人以上の男子を産めなんて誰も言っていないし、どこにも書いてない

女性の天皇もいらっしゃったが、あくまでも一代限りで、125分の10だけという極めて異例なこと。かつて8人の女性天皇がいらっしゃったが、必ず摂政いた。祭祀の問題もあるので、男子が切れ目なく、というのがあったのだろう。推古天皇が立った時は、男の子がいないからしょうがなく、ではない。むしろ皇位継承者が多すぎて戦争になりそうな状態で、先帝の奥様がその前の天皇の娘さんだったということもあって、皇子が育つまでの暫定政権としておなりあそばした。それが最初の女帝の例だ。

天皇というのは大変な役割で、よく「皇位継承権」というが、これは権利ではなくて義務以外の何物でもない。女性が天皇をなさるのと男性が天皇をなさるのとでは違う「愛子さまは女性だから天皇になれなくてかわいそう」と言う人もいるが、とんでもない話だ。女性であるがゆえに天皇になることが免除されているということだ。

高森氏:竹田さんが「125代のうち10代だけ」と言ったが、中国では1代だけ、朝鮮半島も3代しかいない。東アジアでは極めてユニークな現象だ。

33代の推古天皇が最初の女性天皇とされているが、その前に弟である崇峻天皇が暗殺されるという大変な非常事態が起きた。そこでイニシアチブを握っていた推古天皇が女帝として登場した。あるいは40代の天武天皇は壬申の乱を勝ち抜き、武力で朝廷を倒すという最初で最後の出来事を起こした。それだけの指導力とカリスマのある天皇をサポートしていたのが、妻であり、後の41代の持統天皇だ。日本らしさを考えた時に、中国や朝鮮半島になかった女性の大きな存在感がある。しかし、そこに中国の男尊女卑の考え方が大きな影響を及ぼしてきて、武力が大きな影響力を持つ、武家社会になると当然男性の価値が上がってきた。

下村博文氏(自民党・衆議院議員、女性宮家創設には反対の立場):徳川家など、時の権力者はいかにして子孫を増やすかということで、社会全体が側室制度を認めてきたが、明治以降はそうではない。一方、GHQによって旧11宮家がなくなってしまったことが今の問題につながっていると思う。

高森氏:補足をさせて頂くが、明治以降も皇室は側室制度を維持していて、公的な制度としてなくなったのは戦後になってからだ。明治の皇室典範では、側室の子にも皇位継承資格を認めていた。ところが大正天皇はご自身のお考えで側室を置かれなかったし、昭和天皇はそれまで住み込みの女官に未婚者を採用していたが、既婚者を採用して通いで来るようにし、側室としての機能を破壊する大改革をした。各宮家も側室の存在で支えられてきたし、一世代にいっぱいお生みになったからといって解決するということではない。

竹田氏:今の宮家で少子化が起きているかというとそうでもない。なぜこんなに問題になっているのかというと、8人連続で女の子が生まれて、女性がたくさんいらっしゃるからだ。ただ、女の子がダメで男の子がいいというわけではなく、皇室の女性には大きな価値がある。それでも8人、9人と連続で男の子が生まれないので将来が心配になる。確率論で言えば、カジノのバカラでプレイヤー、プレイヤーで8連勝と同じくらいなので、そんなに出るものではないからだ。

高森氏:それは失礼ですね。

竹田氏:事実ですから。男の子か女の子かは2分の1で、天のみぞ知ること。決して先細っているというわけではない。人数はいる。女の子が立て続けに生まれたから困ってしまっている。

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最終更新:4/9(火) 11:02
AbemaTIMES

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