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甘くなかったマイホーム探し。不動産屋さんに諭されたこと

4/9(火) 19:45配信

LIMO

突然ですが、次のすまいを探しています。

現状をざっくりご紹介しますと、都内で4人家族社宅暮らし。社宅住まいというありがたい境遇なのですが、1年ごとに家賃が月1万ずつ上がる仕組み。2DKの築30年を超える社宅ぐらしは家賃の安さがあってこそ耐えられるもの。いつかは欲しいマイホーム……とはいえ、都心に通勤1時間圏内かつ予算2500万程度という選択肢の狭さなのです。

果たしてめでたく社宅脱出の夢は叶うのでしょうか。夢のマイホームを求めてさまよう姿をありのままにお伝えできたらと思います(あくまで個人的な経験に基づく内容であることをご了承ください)。

とりあえず近くの新築を見に

まだ不動産屋も訪れていない頃の話です。「そろそろ考えないとねー」と思っていたときに、ポストに新築物件のチラシが。物件は1980万円、ここから自転車で行ける距離。相場もよくわからないもののお買い得に思えて見学予約の電話を入れました。当初は予算も決めておらず、とにかく安ければ安いほどいいと思っていました。

物件は両隣に挟まれた細長い土地の3階建て。この辺りではよく見かける形の家です。ひょろっとしていますがキッチンや洗面台など設備はいい感じ。

しかし担当の不動産屋さんいわく、「家は立地。どんなに設備がよかろうと立地が第一です」。

見学した物件を押し付けることもなく、何もわかっていない私達夫婦に諭すように繰り返してくれました。たしかにここは23区内ではあるものの、区内とは思えないほど交通の便がなく出かけるのにも一苦労。通勤にも苦労するのが目に見えています。見学後、担当の方から連絡が来ることもありませんでした。

通勤時間1時間圏内で探す

関東一円を探すとなると、限られた予算内でも物件数はそれなりに出てきます。関東の西端で生まれた私にとっては、千葉方面の東側は未知の世界。しかし予算の都合上、千葉方面が最有力候補。私にとっては今まで行ったことも聞いたこともない地にある、近ごろ値下がりしたという分譲住宅を訪れてみました。

緑が豊かに残るどころか家が緑に包まれているような場所で、のどかな環境なのは私好み。そして多分これが値下がりの主因かと思われるのですが、6軒ほどが並び立つ分譲地の隣りは墓地でした。

私は内心「やった!」と小躍りしました。墓地のおかげで安くなっているのなら大変ありがたいではないですか。縁者じゃなくてもお墓参りしたいくらいです。

由緒ある美しいお寺の立派な霊園。恨めしそうな雰囲気は全くありません。当然のごとく夜は静か、子どもが騒いでもクレームが来ることはないでしょう。墓地をつぶして日当りや通風を遮るような建物も建つこともないでしょう。もともと地球上は生命の死骸の体積物でほぼ埋まっていると考えれば、特に墓地のみ忌み嫌うこともないのでは? 

しかし、問題はあったのです。販売住宅のベランダから左手に墓地が見えます。右手には数件の分譲住宅が連なるのが見えます。墓地も住宅も、規則正しく並んでいます。

「並び方が一緒だな……」

さらによく見ると、お墓はみな同じように見えますが墓石の色、形などが微妙に異なります。対して分譲住宅は窓一つ、壁の色一つ違いがありません。全て同じ。

分譲地にはまだ住人もいないので生彩を欠いているからかもしれませんが、ここ(住宅)とあそこ(墓地)があまりにも似通っていて、それどころかまだ墓地のほうが個性があるという、なんとも諸行無常な気分を味わってしまったのでした。

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最終更新:5/21(火) 17:50
LIMO

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