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復活した「iPad mini」がスマホ選びの新基準になり得る理由

4/10(水) 7:31配信

ITmedia PC USER

 米Appleが3月18日(現地時間)に新しい「iPad mini」(第3世代)と「iPad Air」(第5世代)を発表した際、「iPadの新製品は次に向けての布石ではないか?」とコラムで書かせていただいた。

【画像:iPad miniの新旧比較】

 そして翌週になると、一連のサービス事業のアナウンス。「Apple Card」が日本でいつ始まるのかは予想もできないが、iPadの新ラインアップと発表されたサービスの間には、「なるほど」と思わせる整合性もあり、Appleが個々の製品の「機能」を高めることを主眼として製品やサービスを設計しているのではなく、プラットフォームとして質の高いコンテンツやアプリがオーガニックに育つ環境を作ろうとしていることが垣間見えた。

 いよいよ6月の開発者会議「WWDC19」が楽しみになってきたが、新iPad mini、新iPad Airを、2018年末にリニューアルされた「iPad Pro」と並べた上で試用してみると(Appleの意図と合致しているわけではないだろうが)、また違った側面も感じられた。

初代iPad mini誕生の背景を思い出す

 初代iPad miniが発表されたのは2012年10月23日(現地時間)。筆者が初めて参加したApple Special Eventだったこともあり、当時のことは明確に記憶している。

 このときティム・クックCEOは、iPad miniに関して2つの話をした。1つ目はタブレット端末からのWebアクセスの統計において、iPadからのアクセスが91%を占めていること(Windowsタブレットなども入り乱れた現在では、この数字が大きな意味を持つわけではない)、2つ目は27万5000本のアプリがiPadが搭載するディスプレイの「4:3」縦横比に最適化されていることである。

 なお、iPad向けに画面をデザインされたアプリの数は、2017年時点で75万5000本。iPad Proの最新型が登場した後もディスプレイの縦横比は維持されている。

 なぜこれらの数字を披露したのか。

 当時の取材メモを見ると「4:3という縦横比に意味がある」というクックCEOの主張が強調されていた。もともとWebサイトを閲覧するために適した端末として設計されたiPadは、意図して4:3という縦横比を選んでいた。なぜなら縦位置(3:4)でも、横位置(4:3)でもパソコン向けにデザインされたWebサイトを閲覧しやすいからだ。

 当時、低価格なことから多くの数が売れていた小型Androidタブレット「Nexus 7」は16:10のディスプレイを採用していたが、縦位置にすると文字が小さくなりすぎ、横位置にすると見通しが悪くなりすぎる。こうしたことから、「4:3はWebへのアクセスで最も使いやすい」とプレゼンしていた。

 そして、そんなiPadの画面アスペクト比に対応したアプリがこれだけ多く出され、それぞれに最適なユーザーインタフェースを提供しているのだから、大きくこれを変える必要はないのだ。そうクックCEOは話していた。

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最終更新:4/10(水) 7:31
ITmedia PC USER

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