ここから本文です

炎症を長引かせないで!具体的なケアの方法をお伝えします ステロイドの塗り薬は、安全?危険?(後編)

4/10(水) 11:12配信

BuzzFeed Japan

アトピー性皮膚炎の治療に使われるステロイド外用薬、前編では大事な薬だけれども説明に手間がかかること、だらだら使う薬ではなく、減らして、卒業することが目標だとお伝えしました。

後編では、なぜステロイド軟膏で早く炎症を改善させることが大事なのか、心配な副作用に関してや、具体的な使い方を青鹿ユウさんのわかりやすいイラストと共に届けます。
【寄稿:堀向健太・アレルギー専門医、イラスト:青鹿ユウ / BuzzFeed Japan Medical】

確かに子どものアトピー性皮膚炎の多くは自然に良くなる

「子どものアトピー性皮膚炎は自然に改善するから、ステロイドは不要」という考え方があります。たしかに、乳児期のアトピー性皮膚炎は、多くが自然に良くなることがわかっています。

例えば、台湾で出まれ、2歳までにアトピー性皮膚炎を発症した子ども1404人をみると、アトピーになっていた期間は中間で4.2年、最終的に69.8%は改善したと報告されています。

一方、その研究では10歳前後まで症状が治まらないと、その後も続く可能性が高いこともわかりました。

多くの論文をまとめて検討した報告は、12歳以降のアトピー性皮膚炎では、26歳までに治療しなくて済むようになった人はほとんどいなかったと評価しています。

もちろん、年齢が高くなってからの治療が無駄だという意味ではありません。

特に成人に関しては、デュピルマブ、PDE4阻害薬、JAK阻害薬といった新薬が続々登場してきています。今後の治療に期待していただけると思います。

ただ、残念ながら乳幼児に関しては、これらのように成人に効果が期待されている薬は当面、使える予定がありません。

乳幼児期の症状が長く、重症なほど、成長しても続く

自然に様子をみることも一度は試したいという親御さんもいるかもしれませんね。でもそれはお子さんの将来のことを考えると、おすすめしにくいのです。

例えば、デンマークで生まれたばかりの赤ちゃん411人を13歳まで追跡して、アトピー性皮膚炎が長引いた原因を調べた報告では、リスクのひとつに、診断した時の症状の重さが挙げられています。

アトピー性皮膚炎の特徴(目の下のしわ、ウールの刺激でかゆくなる、汗をかいた時のかゆみ、感染しやすさなど)が色濃くあると長引かせる可能性が高いという結果でした。

こうした研究を見ても、私は、重症にさせないよう、そして長引かせないように小さいうちにしっかり治療したほうが良いと考えています。

1/8ページ

最終更新:4/10(水) 11:12
BuzzFeed Japan

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事