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福島コウナゴ遠い初漁 異例の1カ月遅れめど立たず 宮城解禁も水揚げ98%減

4/10(水) 11:47配信

みなと新聞

 福島県でのコウナゴ(イカナゴ稚魚)の試験操業のめどが立たず、初漁が例年よりも1カ月ほど遅れている。漁期前の調査などで魚群が見当たらず、操業開始の見送りが続いているためだ。先に漁を解禁した宮城県でも、出漁しながら漁獲が全くないといった異常事態に直面。9日にようやく初水揚げとなったが、水揚量は前年比98%減のわずか100キロ。関係者は“春告魚”の到来遅れに危機感を募らせる。

 福島県は例年、3月下旬から4月初めの間に解禁、初漁がある。しかし今年は、7日になっても試験操業が開始されていない。相馬双葉漁協(相馬市)の担当者によると、「4月に入っても水揚げがないのは初めてではないか。震災前でもこんなに遅れたことはない」と話す。

 福島県水産海洋研究センターによると、例年に比べて餌となるクロロフィル量が多かったことから、豊漁を予報したものの、「漁期前調査では、ほとんどサンプルが採捕できなかった。漁業者による調査でも魚群が確認できていないようだ」と同センター担当者。

 また、「宮城県の仙台湾でも高水温の影響なのか、魚群が見えていないと聞いている。福島県側も同様の傾向にあるのでは」と話している。

 1日の解禁以降、水揚げがない状況が続いていた宮城県は9日、石巻魚市場(石巻市)に初水揚げ。水揚量は前年比98%減の約100キロ(前年実績6・5トン)で、価格はキロ3300~2500円、平均3061円(前年比2・4倍)と高値だった前年を大きく上回った。

[みなと新聞2019年4月9日付の記事を再構成]

最終更新:4/10(水) 11:47
みなと新聞

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