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経営者と「運」~事業を危うくするライバルが現れたら何を考えるべきか

4/10(水) 21:15配信

LIMO

成長し続けるビジネスの仕組みである「ストックビジネス」についてお伝えしていく本シリーズ。前回『WEB会議システムをストック化する(前編)』では、私がZOOMとの出会いを幸運と言える形にできた経緯をお話しました。今回は、その幸運を具体的な事業につなげた道筋を、「ストック思考におけるチューニング」という視点でお伝えします。

「強力なライバル出現」をストック思考で考えると見方が変わる

よく運を「引き寄せる」と言いますが、私は引き寄せてもそれを形にできるか、つまり自分にとって価値あるものにできるかがポイントだと考えます。

たとえば、私にはZOOMの存在を教えてくれた恩人がいます。そのおかげで、ZOOMというWEB会議システムを日本に広める経験ができました。しかし、その恩人はZOOMのことを私以外にも話しているはずです。それをどんどん具体的な形にして自分の事業の価値を上げるものにできたのは偶然ではないはずです。

そもそも私の会社が運営していた会議室事業にとって、ZOOMのようなWEB会議システムは一見するとライバルです。ですから、初めてZOOMを知った時に私はこう思いました。

「これはいずれ自分の事業が奪われるのではないか?」

しかし、自分の事業に長期的な価値をもたらすものを考える「ストック思考」では見え方が変わります。どういうことかというと、まずお客様にとって便利で嬉しかったり、安らげたり、楽しめたり、安心できるというような気持の奥底にある情緒的な感情は不変であると考えます。

どんなビジネスでも必ず衰退するように見えますが、実はそうではありません。そのサービスは時間とともに衰退したように見えても、お客様の求める価値の根本である情緒的な価値は変わらない。その商品があることで便利で嬉しかったり、安らげたり、楽しめたり、安心できるというような感覚があるから価値を感じて継続したいのです。

継続率を維持する原理とは?

たとえば私のやっている会議室事業で考えてみます。

会議室というビジネスはなんとも素っ気ない商売だと思いませんか。でもよく考えてみましょう。良い会議を行うと何が得られるのでしょうか。

「手間なく安心できるWEB会議がしたい」
「会っているのと同じような楽しいWEB会議がしたい」

お客様は会議をして得られる情緒的な、つまり本質的な価値を求めています。それは、ZOOMというシステムを使うWEB会議でも同じです。

サービスの提供方法が時代の流れとともに変わっていくだけで、求めているものは同じ。だから、その提供方法の変化を先取りすればお客様から信頼され続け必ずリピーターが増え続ける。

これが継続率を維持する原理なのです。そこがわかれば、その事業は継続して必ずストック性が高くなります。これがストック思考の「チューニング」です。

一言で言えば、「私たちは場所を提供しているわけではなく、成果の上がる会議を開催していただくサポートをしている」というわけです。そのために、もしZOOMを使う顧客がいたら全力でサポートすればいい。WEB会議の場所として最高の状態を提供すればいい。それこそが自分たちの使命だと定義します。

WEB会議場所難民のための「ひとり会議室」もそうして生まれました。

「運を形にする」のに有効なこととは

最新の情報が入ってきたら、それを何のために取り入れるのかを自然に考えられる状態に身を置くことが運を形にできる秘訣です。それは訓練というよりも、そのような同じ考え方の仲間との情報交換、つまり「いい運の交換」をすることを続けることです。

私がなぜ遊休資産の活用という本業の傍ら「ストックビジネスアカデミー」をやっているのか。その理由は同じ考え方の経営者仲間がいて、「いい運」を分け合うことができる場所だからです。

私が3年前に経営者仲間の大沢さんからZOOMという運を分けてもらえたように、私はストックビジネスアカデミーで皆さんと「いい運」を分け合いたいと考えています。

大竹 啓裕

最終更新:4/10(水) 21:15
LIMO

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