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渡辺雄太 NBA舞台で感じた「誇り」 来季に向け「このオフシーズンがすごい大事」

4/11(木) 14:34配信

スポニチアネックス

 NBAグリズリーズとツーウエー契約を結ぶ渡辺雄太(24)が10日、本拠地テネシー州メンフィスでウォリアーズとの今季レギュラーシーズン最終戦に出場し、19分40秒のプレーで4得点4リバウンドをマークした。第4Q残り2分53秒にドリブル突破から鮮やかなターンでレイアップを決めて初得点。残り1分1秒にもシュートを決めた。日本人2人目のNBA選手として、今季15試合に出場した渡辺との、試合後の一問一答は以下のとおり。

 ――今季最後の試合を振り返って。

 「きょうの試合よりも、まず今シーズンを振り返らせてもらっていいですか。アメリカに来る前にいろいろ反対もされましたし、NBA選手になりたいといってアメリカに飛び出てきて、無理だといろんな人に言われましたし、アメリカでは通用しないといろんな人に言われました。納得がいくシーズンでは当然ないんですけど、今こうしてNBA選手として今シーズンを終えて、今ここに座っている自分を誇りに思います」

 「きょうの試合なんですけど、決めるべきシュートを決められてなかった。きょうの試合だけじゃないですけど、このオフシーズンの課題が明確に今シーズンを通して見えてきました。NBAのロースターに入ることを次の目標としたときに、今の自分の位置がどのへんなのかというのを、今シーズンを通して明確に分かることができた。今はこのオフシーズンが、とにかく楽しみでしょうがないです」

 ――序盤はなかなか3ポイントショットが決まらない中で、どんな思いだったか。

 「1本1本、という思いで打ってました。決めようが外そうが、次の1本、目の前の1本に集中するという(気持ちで)、シュートに関しては打っていました」

 ――まず自身で総括したが、1つやり終えたという思いが大きいか。

 「そうですね。やはりNBA選手になりたいという夢というか、目標を小さい時に、NBAを見始めた時から持っていて、いろいろな声があった中で、自分が歩いてきた道のりは決して楽な道のではなかったですけど、こうしてNBA選手として1シーズンを終えることができた。そういう意味ではすごく充実したシーズンでしたし、今まで以上にNBAという、この舞台への思いは強くなりました」 

 ――来シーズンの抱負は。

 「まずこのオフシーズン、自分がやらなければいけないことを徹底的にやって、今シーズンもでしたけど、来シーズンは勝負の年になります。序盤からしっかりいけるように、このオフシーズンが自分にとってすごい大事だなと感じています」

 ――今季に多くのスター選手とマッチアップしてきたが、自身がファンでもあったケビン・デュラント(ウォリアーズ)との対戦は記憶に残っていくか。

 「そうですね。ポストアップされて、自分が一瞬、彼の腰に手を置いたんで、案の定、簡単にひっかけられて、ファウルを取られてしまった。ああいう技術というか、簡単にファウルを取ってきますし、簡単に点につなげてくる得点力なんかはすごいなと思います。ただ、さっきも言ったんですけど、今の僕はモチベーションがすごく高くなっています。あのプレーも本当にすごい悔しいプレーの1つ。正直、今の自分では彼には、当然ですけどまったく歯が立たない中で、今後、自分がどれだけ成長して、ああいう選手を相手にどれだけできるようになるかというのも楽しみ。本当にこのオフシーズンがすごく大事になってくるかなと思っています」

 ――オフに伸ばしたいのはどの部分か。

 「このオフに限ったことではないですけど、とにかく体を強くしていかなければいけない。今シーズンも全部出たわけではないですけど、NBAの82試合とGリーグの50試合くらいですかね、経験して、長いシーズンの中で体はしっかりつくっておかないと、やりきることは難しい。このオフシーズンでどれだけ体をつくれるようになるかという部分と、あとはシュートは高確率で決めていかないと。やっぱりディフェンスとシュートが、自分がNBAで生きていく道だと思っているので、そこは徹底的にやりこまないといけないなと思っています」

 ――シーズン中は睡眠は取れていたのか。

 「Gリーグにいる時は正直、睡眠不足は何回かありました。遠征に行く時は基本的に朝4時台に起きて、出発して、朝一番の飛行機に乗って、Gリーグの場所も街中にあるわけではないので、乗り継ぎ、乗り継ぎで行かなきゃいけなかったり。それだけ早起きしているんで飛行機で寝たいんですけど、Gリーグの場合はエコノミーの普通の飛行機なんで、なかなか寝れない。Gリーグでは特に2試合連続の時なんかは、正直、睡眠不足という時もありました」

 ――その中で戦い抜かなければいけないのはGリーグならではだった。

 「その中でも結果を残していく選手がNBAに呼ばれて、活躍していくような選手だと思います。それはGリーグのどの選手も同じ状況なんで、自分だけがそうなわけではない。そこは自分も言い訳にしていたわけではないし、ある意味1つのモチベーションというか、NBAだと自分たちの飛行機を使ってということができるんで、自分のモチベーションに変えてやっていました」

 ――きょうは途中までチーム内で唯一得点がない中で、決めると決めないでは違ったはず。最後に決めた2本のシュートをどう振り返るか。

 「あの2本が他のシュートに比べて特別簡単なシュートだとか、難しいシュートだとかは思いませんでした。それまで6本くらいですかね、連続で外したのは。それもやっぱり、Gリーグでは決められているシュートをことごとく外していた。まだまだ自分が精神的に弱い部分なのかなというふうに感じました。スタッツが全てではないんですけど、決めて終わるのと、0点のままで終わるのとでは、気分的には違う部分は正直ある。最後2本、ああいう形ですけど決められて良かったかなとは思っています」

 ――消化試合の緩いムードが影響したところは。

 「いや、その部分に関しては全然影響は一切なくて、自分がやらなきゃいけないことっていうのは、誰が相手だろうが、変わることは一切ない。正直、ウォリアーズの強度というのは、今までの試合と比べて緩かったんじゃないかなと思いますけど、自分も一緒になって緩くなったとか、そういうのは一切ないです」

 ――日本人として歴史的なことをやり遂げたが、一方でプレー時間がなくて悔しい思いもした。今振り返って、嬉しかったことと悔しかったことはどちらが印象深いか。

 「半々くらいじゃないですか。やっぱりコートに立てた時っていうのはどんな状況でも気持ちは高ぶりますし、それと同時に、言われたように、NBAではベンチで見ている時間というのは今シーズンはとにかく長かった。やっぱり自分も出て活躍したいっていう、そういう気持ちも当然ありました。本当に半々くらいです」

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