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「天文学の新時代」「宇宙進化解明に弾み」 国立天文台チーム会見

4/11(木) 0:35配信

産経新聞

 世界で初めてブラックホールの撮影に成功した国際チームに参加した国立天文台のメンバーは10日夜、東京都内で会見し、「天文学の新しい時代の始まりだ」などと喜びを語った。

 ■「ここまでに10年。感無量だ」

 国際チームの日本代表を務めた本間希樹(まれき)教授は「このような撮影を世界中で200人を超える研究仲間と目指してきた。非常にうれしく感じている」と笑顔で語った。

 秦(はだ)和弘助教は「ここまで到達するのに10年かかったが、実現できて感無量だ」と話した。

 謎が多いブラックホールの姿を初めて撮影したことについて、秦氏は「これまでは間接的傍証から存在を信じるしかなかったが、直接撮影で巨大ブラックホールや銀河の形成と成長、宇宙の進化史解明に弾みがついた」と強調した。

 今後は連携する望遠鏡を増やし、さらに高画質の撮影を目指すといい、「それによってもっとシャープな画像だけでなく、動画も捉えられるようになる」と期待を込めた。

 ■日本人、チームの1割占める

 観測に使ったのは世界6カ所の望遠鏡。連携して直径1万キロに及ぶ地球規模の巨大望遠鏡に相当する能力を発揮し、はるか遠くのブラックホールを捉えた。

 観測したM87銀河は日本人が世界的に研究をリードしてきた天体で、約200人の国際チームのうち日本人は22人と1割を占める。

 日本は南米チリのアルマ望遠鏡の建設・運用やデータ伝送、画像解析など先端技術の開発でも大きな役割を果たしたといい、本間氏は「貢献は幅広い分野に及んだ」と語った。

 本間氏は「今回の成果は、ブラックホールの周囲で起きるガスの動きなど、いろいろな現象を解き明かす道具を手にした段階だ。研究の終わりではなく、これからが新しい時代になる」と語り、今後の研究に意欲を見せた。

最終更新:4/11(木) 0:40
産経新聞

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