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ミラティブ 赤川隼一×nommoc 吉田拓巳【前編】誰でもアバター、移動は無料。次世代経営者が創る“個“の時代ー

4/11(木) 12:26配信

SENSORS

個と組織のパワーバランスが崩壊した現代に、会社ができること

草野:それでは、最初のトークテーマ「若手経営者にしかできない経営とは?」についてディスカッションを行います。吉田さんはクラウドファンディングによって資金調達を行なったとお伺いしていますが、詳細について教えていただけないでしょうか?

吉田:初回の資金調達を、クラウドファンディング形式で行いました。会社の株を少数公開し、購入者を募っています。結果的に、開始から4分半で5,000万円を調達できました。

なぜこのような形式を選んだのかというと、自分たちだけでサービスを開発するより、ユーザーを巻き込んだほうが“今っぽい“と感じたからです。スタートするタイミングで自分たちを応援してくれる方に投資家になっていただき、一緒に盛り上げてもらおうと考えました。そのほうが、ユーザーがサービスを「自分ごと」として感じられるので、成長しやすいと思っています。

落合:株式の購入が、節税の仕組みになればいいと思います。僕の研究室でクラウドファンディングをすると、支援者は実質的に「国立大学への寄付」をしているので、半額が返金されたりする。税法にハマる仕組みを考えられれば、社会を活性化する新たなパイプラインになると考えています。

草野:赤川さんの会社は、正社員よりも副業社員が多いとお伺いしています。

赤川:意識してそうした組織づくりをしたわけではありませんが、フルタイムの正社員が25名いるのに対し、副業で手伝ってくれているメンバーが倍近くいます。スタートアップに転職するのは腰が重いと思いますが、副業として手伝ってほしいとお願いすると、優秀な人がたくさん参加してくれたんです。

副業が推奨され始め、優秀な人が成長機会を求めていますが、一方でその受け皿は多くありません。そうしたこともあってか、「優秀な人を最速で集める」ことを目指していたら、結果的に副業が多い現在の形になりました。

齋藤:副業推奨の機運がありますが、「働き方改革」を謳いながら、本当の意味で副業がワークしている企業はほとんど見たことがありません。僕は、副業を提供する企業が、参加してくれる人にしっかりペイできる仕組みを整えることが絶対的に必要だと思います。 関わった人みんなでコミュニティが形成されていかなければ、これから企業はダメになっていく。会社のあり方が問われる時代になっているのではないでしょうか。

吉田:「どのようにして仲間を募るか」は、時代のキーワードですよね。お金だけが重要な時代ではないですから。副業にオープンな会社の方が、つまるところ優秀な人材の集う会社になるかもしれません。

赤川:おっしゃる通りで、僕はもはや会社よりも個人が強い時代だと思っています。「採用」といっても、会社がやるべきなのは、ひたすら機会を提示し続け、選んでもらえる存在になることだけです。もう、ルールだけでは個人を惹きつけられない。なのでミラティブは、「機会を愚直に提示し続けなければ、転職して当然だよね」という前提で組織を運営しています。

続く後編では、「お金の扱い方」「日本が世界で勝てる領域」「失敗の乗り越え方」の3つをテーマに行われたトークの模様をお伝えする。赤川氏、吉田氏は共に「お金を第一に考えて経営をしていない」と語った。二人の思考に共通する共通する価値観とはどのようなものなのか?シーズン最終回を締めくくる、白熱の討論をお届けする。

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最終更新:4/17(水) 16:04
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