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捕鯨って何が問題なの? 日本は世界の「目」とどう向きあうべきか。

4/11(木) 12:10配信

ハフポスト日本版

IWC(国際捕鯨委員会)から日本が脱退し、今年7月に商業捕鯨を再開する。1988年以来、31年ぶりのことだ。欧米などの反捕鯨国からは大きな反発があり、反日的なデモも各地で起きた。捕鯨をめぐる問題は、何が論点になっていて、なぜここまでナショナリズムを刺激するのか。

ハフポストのネット番組「ハフトーク」(3月28日)では、著書に『恐怖の環境テロリスト』(新潮新書)『シー・シェパードの正体』(扶桑社新書)などがあり、捕鯨問題に詳しい産経新聞社会部編集委員の佐々木正明さんを招いて、捕鯨を巡る現状について語ってもらった。

捕鯨支持か、反捕鯨か。議論は全く噛み合わない。

まず、IWCとはどんな国際機関なのか。

「IWCは捕鯨支持国と反捕鯨国が拮抗して議論している組織です。ここ15年ぐらい全く意見がかみ合わず、何も決まらない組織と言われてきました」(佐々木さん)

日本は、「捕鯨産業の秩序ある発展という目的はおよそ顧みられることはなく、鯨類に対する異なる意見や立場が共存する可能性すらない」(2018年12月26日の菅義偉官房長官談話)として脱退の決断に至った。捕鯨支持か、反捕鯨か。ここまで議論が噛み合わないのは、一体何故なのか。

ところであなたはクジラやイルカについてどんなイメージを抱いているだろうか?

頭が良くて、絶滅危惧種で、ちゃんと子育てをする動物?

そんな高等な動物を殺すのは野蛮なことだ、という批判を多くの人が聞いたことがあるだろう。

「反捕鯨運動をやっている人は、クジラは1種類しかいなくて、すべてが絶滅危惧種で、すべてが頭が良く、すべてが子育てをちゃんとすると思っているかもしれません。でもクジラやイルカは、実は世界に80種類ほどいます」

すべての特徴を持ち合わせたクジラが存在しているわけではなく、聖なる海の動物として作り上げられたこの架空のクジラを、ノルウェーの人類学者は「スーパーホエール」と名付けた。

「日本が捕まえているのはミンククジラという非常に数が多いクジラです。南極海で調査捕鯨をして、その副産物としてクジラを供給していました。世代によっては、かつて給食で食べていた記憶がある人もいると思います。そこからぐんと消費量は減って、今では日本人全体で平均年間一人40グラム。非常に少ないのです」

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最終更新:4/11(木) 12:10
ハフポスト日本版

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