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捕鯨って何が問題なの? 日本は世界の「目」とどう向きあうべきか。

4/11(木) 12:10配信

ハフポスト日本版

日本は「黒船」と、どう対話するのか。

こうした活動家たちは東京五輪もターゲットにしている、と佐々木さんは見る。

「イギリスの前外相でEU離脱強硬派の一人、ボリス・ジョンソンが反捕鯨の論文を発表しました。その恋人と噂される女性が主導したデモでは『捕鯨をやめよ。東京五輪をボイコットせよ』との横断幕が掲げられた。平昌五輪の時にも、韓国の伝統である犬料理が批判を浴びた例があります。もちろんすべてのヴィーガンの人たちが過激派ということではありません。ごく一部の人たちが、過激派になっているということです。サイバー攻撃で、日本の企業がターゲットにされたこともあります」

動物の権利を主張する動きは加速を続ける。アメリカでは治安当局が、違法行為を犯す過激派を徹底的に取り締まり、その実態は「緑狩り」(Green Scare)とも言われる状態にまで発展している。第2次世界大戦の後、共産党の支持者をパージする「赤狩り」(Red Scare)があったが、緑狩りはこれをもじったものだ。

こういった状況は日本ではあまり知られていないうえに、置かれた状況に対して、日本は反論を英語で発信することがほとんどできていない、と佐々木さん。

「日本の食文化や伝統について、英語で発信しなければ、理解してもらうことは難しい。もちろん反論が返ってくるでしょうが、意見を言わなければ理解されることもありません。例えば海外に留学をしたら、捕鯨が話題になることもあると思う。どんどん議論をぶつけてみたらいいと思います。ダイバーシティを重視する共生社会の第一歩は、相手を理解した上で、尊重すること。議論することで、捕鯨が食文化の問題であり、動物の権利の問題でもあることがお互いにわかるでしょう」

高橋有紀

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最終更新:4/11(木) 12:10
ハフポスト日本版

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