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「工事中にお客さんが離れていってほしくない」 道後温泉がプロジェクションマッピングを上映する理由

4/11(木) 12:17配信

ハフポスト日本版

愛媛県の道後温泉。明治27年(1894年)に改築された道後温泉本館は公衆浴場として初めて国の重要文化財に指定されるなど歴史が深く、日本を代表する温泉地だ。

4月27日から、日本を代表する漫画家・手塚治虫氏が描いた「火の鳥」をテーマにしたプロジェクションマッピングショーが4月27日から本館を舞台に実施される。

ショーは1月から始まった保存修理工事に伴う『道後REBORNプロジェクト』の一環。本館の「二の湯」の入口で、道後温泉にまつわる歴史絵巻の音と光のショーが展開される。

趣のある温泉街で、最新技術を駆使したプロジェクションマッピングが上映されるのは極めて珍しく、実施の例も少ない。

企画・演出した株式会社NAKEDの広報担当者に、意図を聞いた。

「これまでも、例えば佐賀県庁でプロジェクションマッピングを実施したりするなど、地方におけるこうした取り組みは行ってきました。私たちの願いは建物であったり、文化的な建造物であったり、従来からそこにあるものに再び新たな価値を吹き込みたいというものです」

「地元の人々だとなかなか気がつけない視点を活かして、地域の魅力を発信する力になりたいと思ったんです」

道後温泉本館の職員は、今回の試みについてこう語る。

「2019年の1月15日から本格的に保存工事が始まりました。明治の改築から125年という月日が流れており、今回の工事は平成から令和へと時代をまたぐ長期間の工事になります。工事中も営業は行ってはいるんですが、どうも閉まっているとか、営業していないと思われる方も多いんですよね...」

「でも、工事中だからこそ出来る取り組みが何か出来ないだろうかと考えました。それで立ち上がったのが『道後Rebornプロジェクト』です。工事中にお客さんが離れていってほしくない。東京オリンピックも来年控える中で、むしろリピーターを増やして行きたいと思っています。プロジェクションマッピングも、その中での新たな試みの1つです」

「プロジェクトのテーマも『再生』ですので、風情ある温泉街と最新のアート技術を掛け合わせて、温泉街として新たな価値を出したいと考えました。今後は五輪が開かれたり、外国人が温泉を楽しむ機会も増えると思うので、このプロジェクションマッピングをきっかけに、また1人でも多くの方に道後のファンになってもらいたいですね」

小笠原 遥

最終更新:4/11(木) 12:17
ハフポスト日本版

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