ここから本文です

東邦センバツVの軌跡/下 春夏連覇へ始動 新たな目標、飛躍誓う /愛知

4/12(金) 12:21配信

センバツLIVE!

 <第91回選抜高校野球 センバツ高校野球>

 甲子園での12日間に及ぶ熱戦を制し、全国32校の頂点に立った東邦ナイン。決勝から一夜明けた4日、石川昂弥主将(3年)は勝利の余韻に浸ることなく「新しい目標ができた。春夏連覇を目指す」と決意を新たにした。

 愛知に凱旋(がいせん)したチームは、次の日から練習を再開。グラウンドの選手たちはそれぞれの思いを抱えながら白球を追った。ひときわ練習に熱が入っていたのは、奥田優太郎、植田結喜両投手(いずれも3年)。甲子園では、石川主将がエースとして全ての試合で先発。2人の登板機会は2回戦と準々決勝の計4イニングと少なかった。

 奥田投手は今回の優勝を喜びながらも「メダルをもらっても、自分はチームに貢献できなかったという思いがあり、素直に喜べなかった」と複雑な思いを語る。昨秋から調子を崩し、肩の炎症も重なり甲子園のベンチ入りも危ぶまれた。それでもインターネットを駆使して投球方法やトレーニング方法を独学。近距離からネットに向かって球を投げ込みフォームの確認・修正を重ねた。背番号「11」を付けて乗り込んだ甲子園ではずっと調子が良かっただけに悔しさも大きい。「甲子園は負けたら終わりの一発勝負。『こいつにならマウンドを預けても大丈夫』という信頼が無かったんだと思う。これからチームの信頼を勝ち取っていきたい」と雪辱を誓う。

 植田投手も同じ思いを抱える。昨秋の県大会ではエースナンバーを背負ったが、調子が安定せず石川主将にマウンドを譲った。甲子園では2回戦で登板したものの、長打2本を浴び2点を許した。「力不足を感じた。コンディションに左右されずに安定した投球ができるように練習していきたい」と話す。

 一方、甲子園で自信を付けた選手もいる。長屋陸渡選手(3年)は、全5試合に出場し打率4割5分の活躍を見せた。「全国レベルの投手を相手に打てたことが自信になった。夏に向け、さらに打撃の対応力を磨きたい」と意気込む。三塁手として出場した山田航大選手(2年)は「甲子園の開会式では足が震えるほど緊張した」と言うが、試合を重ねるごとに大舞台を楽しめるまでに成長した。

 夏に向け、さらなる飛躍や雪辱を誓う選手たち。平成最初と最後のセンバツ優勝に続き、令和元年の甲子園制覇という新たな伝説への挑戦が始まった。【高井瞳】

最終更新:4/12(金) 12:21
センバツLIVE!

こんな記事も読まれています

スポーツナビ 野球情報

あなたにおすすめの記事