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藤井太洋さんに聞く「ネットと幸福」 自由を得たはずなのに…不安が生む炎上・攻撃

4/12(金) 12:00配信 有料

西日本新聞

「人間は幸せになるために技術を使うことはできる」と語る藤井太洋さん

 小説家藤井太洋さん(47)の転機は2011年だった。東日本大震災直後、津波被害よりも原発事故ばかりが注目され、不安をあおる報道に疑問があった。同年12月、米アップルのスマートフォン「iPhone」で小説を書き始めた。

 「科学技術への視線が常に脅威だけで語られていいわけがない。何か自分にできることはと考え、思いついたのが小説だった」

 当時はソフト開発会社のITエンジニア。満員電車に揺られる片道50分の通勤だけが執筆時間だった。半年をかけて書き上げた長編を電子書籍として個人出版、12年に電子版で最も売れた文芸書として注目を集めた。13年に専業作家となり、今年3月にはインターネットとの関わりを自伝的にまとめた短編小説集「ハロー・ワールド」で吉川英治文学新人賞の受賞も決まった。

 藤井さんが描くのは、最新技術が世界を変える地続きの近未来だ。テクノロジーは人間を変える。時には一人の人生を、そして時代を。

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 鹿児島県・奄美大島で生まれ育った少年時代からテクノロジーへの関心が高かったという。

 小学1年の頃に台風でバタバタと倒れていたサトウキビ畑は、品種改良で小学3年の頃には半分が倒れなくなった。中学2年の時に買ってもらったシャープ製パソコンで雑誌に載っていたプログラムコードを写して遊んでいた。 本文:2,535文字 写真:3枚

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西日本新聞

最終更新:4/12(金) 12:00
西日本新聞