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一審の考察不足、問題視=水産物、安全認定は変えず-WTO最終審

4/12(金) 20:16配信

時事通信

 世界貿易機関(WTO)の最終審に当たる上級委員会は11日(日本時間12日未明)、日本産水産物に対する韓国の輸入禁止措置を「不当」と認めた評価過程に問題があったとして、一審判断を取り消した。

 放射性物質の潜在的なリスクに関する考察が不足していたことなどを問題視した。一方、水産物が科学的に安全であるという事実認定は維持した。将来の禁輸解除に向け、よりどころとなる安全性の評価が保たれたのは救いだが、道のりは険しそうだ。

 一審に相当する紛争処理小委員会(パネル)は昨年2月、禁輸措置について「恣意(しい)的または不当な差別」「必要以上に貿易制限的」と判断し、韓国に是正するよう勧告した。

 これに対し、上級委は東京電力福島第1原発事故があった日本周辺の海洋環境や、韓国が許容できる放射性物質の量などを、パネルが十分考慮しなかったと批判。自然界に存在する放射性物質の検証も欠けていたと指摘した。

 審理は差し戻すことができず、上級委の判断は30日以内にWTOで正式に採択され、確定する。韓国が禁輸を是正する必要はなく、日本が韓国に対し関税引き上げなどの対抗措置を取ることもできない。 

最終更新:4/15(月) 14:06
時事通信

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