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なぜ久保建英はU-20日本代表に選ばれなかったのか?

4/12(金) 5:00配信

THE PAGE

 6月はU-22代表がフランスで開催されるトゥーロン国際大会に、フル代表は豊田スタジアムでトリニダード・トバゴ、ひとめぼれスタジアム宮城でエルサルバドル両代表と対戦するキリンチャレンジカップ2019に続き、招待国としてコパ・アメリカにそれぞれ臨む。

 U-20ワールドカップを勝ち進めばともに日程が重複するだけに、U-20代表とU-22代表、あるいはU-22代表とフル代表を兼務させることは物理的に不可能となる。コパ・アメリカに関してはJFAが選手を拘束する権利を持たないだけでなく、各クラブが選手を派遣する義務をも負わない。リーグ戦も中断しないだけに、招集されたとしてもFC東京が難色を示し、交渉も難航するだろう。
 
 スペインの名門FCバルセロナの下部組織を志半ばで退団・帰国した久保は、2015年5月にFC東京U-15むさしで再スタートを切った。以来、FC東京は周到な計画のもとで、久保のフィジカル面の成長度合いも慎重に見極めながら、いわゆる「天井効果」を排除する作業を施してきた。
 
 サッカーの育成年代でよく使われる「天井効果」とは、突出した才能をもつ若手を年齢に合わせたカテゴリーでプレーさせ続ければ刺激が少なくなり、マンネリ感を覚え、やがては伸び悩んでしまう状態をさす。そして、成長を阻む「天井効果」を排除する作業とは、要は固定観念にとらわれることなく、天井の高さを上げていく、つまり飛び級で昇格させていくことを意味する。
 
 久保は中学3年生に進級した2016年から、高校生年代のFC東京U-18でプレー。その年の秋にはトップチームに2種登録され、FC東京がU-23チームを参戦させているJ3で、2017年5月にはYBCルヴァンカップでJ1の舞台でそれぞれデビュー。同年11月にプロ契約を結んでいる。
 その間に年代別の日本代表においても、一気に天井の高さが上げられている。2017年5月に韓国で開催された前回のFIFA・U-20ワールドカップに、16歳になる直前で大抜擢された久保は3試合で途中出場を果たしている。当時の久保は、自身の現在地をこう分析していた。
「他の同年代の選手たちより、自分は半歩くらい前にいるのかなとは思っている。スタートが早いだけじゃなくて、失速せずにこのままどんどん上へ行きたい」
 
 今回のFIFA・U-20ワールドカップは、出場すれば久保にとって2度目となる。成長度合いが天井に到達しているのならば、失速させないためにもカテゴリーをさらに上げる作業が必要になるだろう。
 そして、今回のU-20代表候補には神奈川・桐光学園高の3年生ながら、JFA・Jリーグ特別指定選手として来シーズンから加入するセレッソ大阪ですでにデビューしている西川潤が、日程が重なる日本高校サッカー選抜のヨーロッパ遠征を辞退して、FWの一人に名を連ねている。

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最終更新:4/12(金) 7:16
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