ここから本文です

「仕事に貴賎なし」 世界放浪を経て開業、漢方職人の孫が作る「コーラ」とは

4/12(金) 17:30配信

アーバン ライフ メトロ

100年以上前のコカコーラのレシピをもとに誕生

 国連大学(渋谷区神宮前)の「ファーマーズマーケット」や、勝どき(東京都中央区)の「太陽のマルシェ」など、東京で定期開催されている野外イベントに、手作りのコーラだけを販売する屋台が出店を続けています。

【写真】レシピは「100年以上前」! 生のクラフトコーラはこちら

 その名も「伊良(いよし)コーラ」。100年以上も前のオリジナルコーラレシピに基づいて作られた、生のクラフトコーラだといいます。

 伊良コーラの屋台でコーラを注文すると、その場でオリジナルのシロップを炭酸で割り、レモンを加えた状態で提供してくれます。

 最初はスパイスが効いた甘く爽やかな香りが感じられますが、口に含んだ際の刺激は少なめで、やさしい味わいと喉ごしです。飲んでしばらくすると身体が内側から温まってくる感覚があり、気温の下がる秋でも、身体を冷やさずに楽しめそうです。

 伊良コーラ代表の、「コーラ小林」さんによると、その製法は100年以上前のコカ・コーラのレシピをもとにしているとか。

「コカ・コーラは当初、コカインのもととなるコカの葉とコラの実を混ぜて作っており、薬のような一面を持つ飲料でした。伊良コーラは、このコラの実をはじめ、カルダモンやナツメグなど10種類以上のスパイス類と柑橘類をミックスしています」(コーラ小林さん)

 飲んだ後に身体が温まる感覚も、調合された原料によるもので、小林さんは「すっきりしない時、元気を出したいときにも、リフレッシュの飲み物として楽しんでもらえれば」と話します。

漢方職人の祖父との、かけがえのない日々が原点

 独自のレシピによる味覚と香りが特徴の「伊良コーラ」ですが、そのルーツには、和漢方職人だったコーラ小林さんの祖父と過ごした日々の思い出があるといいます。

 自然への好奇心にあふれた少年時代を過ごしていたコーラ小林さんは、小学校時代にしばしば祖父の調合の仕事も手伝っていました。
 
 ところが中学に進学すると、医者や弁護士など、いわゆる「社会的地位のある職業」に憧れるようになり、祖父との共同作業から距離を置く時期が訪れます。

 転機が訪れたのは20歳前半での世界放浪とその後の会社員生活。「仕事に貴賎はない。自分の才能と能力をかけて、誇りをもって行う仕事こそ最上の仕事」と気づき、漢方職人としての祖父の仕事を再び誇りに思えるようになりましたが、その時すでに、小林さんの祖父は体を悪くし、他界していました。

 小林さんは、「もともと大好きだったコーラに、祖父と過ごした日々のなかで授かった調合技術のエッセンスを注入し、自分の手で次代に残していきたい」と話しています。

 小林さんの熱い思いが込められた伊良コーラは、今後も週末を中心に東京周辺でキッチンカーによる移動販売を行う予定です。スケジュールと販売場所の詳細は公式サイトや公式Twitterアカウントをご確認下さい。

ULM編集部

最終更新:4/12(金) 17:30
アーバン ライフ メトロ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事