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魚道一新 小松・おおかわの会 梯川、5月取り付け アユの遡上促進

4/12(金) 1:10配信

北國新聞社

 小松市松東地区の住民有志でつくる環境保全団体「おおかわの会」は11日までに、同市軽海町の梯川「軽海用水堰堤(えんてい)」に設置する、魚が上流へ昇るための通路「魚道(ぎょどう)」を新たに完成させた。県水産総合センター美川事業所(白山市)の助言を受け、アユの遡上(そじょう)を促すため、従来の木製からビニール製に一新した。5月に地元の児童と取り付け、自然豊かな地域を目指す。

 改修した魚道は長さ5メートル幅80センチで、通常はトラック用のほろに使われている耐久性に優れたビニール素材を利用した。アユが途中で休憩するスペースを確保するため、魚道には漁網(ぎょもう)を巻いた木片を40センチ間隔に取り付けた。

 軽海用水堰堤は、1951(昭和26)年に下流域の農業用水へ十分な水を引くために造られた。堰堤の上部と下流側には約2メートルの高低差がある。同会が2015年に初めて魚道を設置したところ、62年ぶりにアユの遡上を確認した。

 これまで地元の木材で階段状の魚道を手作りしていたが、改良を加えるため、県水産総合センター美川事業所に相談。アユが遡上する条件や他地区に設けられている魚道の構造などを学び、試行錯誤の上、取り外しが簡単で、川の流れや水量に応じて弾力的に形状が変わるビニールを材料に採用することにした。

 5月9日に東陵小、中海小、松東みどり学園の児童を軽海用水堰堤に招き、解説を交えて魚道を設置する。国土交通省金沢河川国道事務所から許可を得て、約1カ月間、配備する予定だ。西田俊一代表(74)=同市岩上町=は「梯川の上流域をアユが生息できる環境にし、その様子を子どもに観察させたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:4/12(金) 1:10
北國新聞社

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