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瓶の中で舞うトランプ、蝶…華麗な“切り絵ボトルアート”にSNSで称賛の声

4/13(土) 9:30配信

オリコン

 ボトルを使ったアートといえば、船を瓶の中に入れたボトルシップが有名。これも緻密な工芸だが、カミヤ・ハセさん(@kamiyahasse1)の“切り絵ボトルアート”はより繊細、そして華麗だ。和洋の文学や自然を立体切り絵にし、ボトルに入れて展開。中からLEDライトで照らし出すと、ガラスに囲まれた空間にまったく別の美しい世界が立ち上がる。元々は日本画を専攻、和風商品のデザイン・原画を手掛けてきたカミヤさん。現在の制作活動、作品に込めた思いを聞いた。

【作品写真】蝶が舞い桜が散る…幻想的すぎる切り絵ボトルアートの数々

■きっかけはテキーラの瓶、時代や国を超えるイメージ求め古典文学を題材に

――もともと日本画専攻で和紙の貼り絵・切り絵を専門にされていたカミヤさん。切り絵ボトルアートを始めたきっかけは?

【カミヤ・ハセ】たまたまお土産に頂いたテキーラボンボンが、本物のテキーラのボトルにぎっしり詰まっていたことです。どうやってボンボンを詰めたのだろうと思ったら、ボトルの底に直径4センチの穴が開けられていて、そこから出し入れする仕組みになっていて。食べ終わった後、そのボトルを何かに使えないかと首をひねっているうちに、「ボトルの中で蝶々が飛び回っていたら面白いのでは?」と閃いて、いたずら心で作ったのが第一号でした。でも、普通はボトルの底に穴などないので、それからは切り絵を折り畳んで上から入れるようになりました。

――和物から海外文学を題材にしたものまで様々な作品がありますが、テーマはどのように決めますか?

【カミヤ・ハセ】ご依頼があったり、各展示会のテーマに合わせることが多いのですが、自由に作る時は「共通のイメージ」ということを大事にしています。「集合的無意識」というのは、もしかしたら今では否定されている概念かもしれませんが、それでも何かしら普遍的なイメージというのは、時代や国を越えて存在しているように思います。古典文学などから材を採ることが多いのはそのためです。

■「新しい和風」探った商品企画時代、今も作品ににじみ出るものが

――作品には日本らしい繊細さや情緒が漂う気がしますが、こだわりは?

【カミヤ・ハセ】特に日本にこだわりを持っているわけではないのですが…。今では完全フリーランスですが、元々は便せん封筒、カレンダー等の企画製造会社に就職し、和風の商品企画に配属されていました。当時は、若者向きの便せんなどはどれも横書きで、タイトルも英語が一般的。縦書きや日本語タイトルのもの、和紙の貼り絵などは「ダサい」と言われて売れなかった時代です。私は、「日本人が日本語で手紙を書くのになぜ?」という反発心のようなものもあり、何とか自分たちにふさわしい「新しい和風」を作り出そうと工夫しておりました。

 そこに、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』人気や書籍『声に出して読みたい日本語』、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』のヒット等が重なってレトロブームが続いたんです。ちょうどその波に乗って、気負いのない等身大の和風の商品が好まれ、すっかり定番になりました。それが長い間続いた結果、「新しい和風」は発展解消の形となり、今では特に和風と呼ばれることもなくなりました。SNS全盛の今、便せん封筒も売れなくなりつつあります。「新しい和風」に長い間取り組んで来ましたので、便せん封筒の舞台を離れても、それが作品ににじみ出ているかもしれません。

■Twitterが呼び込んだ仕事や繋がり、とはいえ「SNSは麻薬のよう」

――たしかにSNSのお蔭で手紙を書くことも少なくなりました。とはいえ、気軽に作品を公開したり、他人とやりとりしたりと制作活動を行う人にもSNSは有効ですよね。

【カミヤ・ハセ】個人が情報発信できるようになったのは、作品制作をする者にとって大変ありがたいことだと思っています。私は長い間、商業美術の業界にいて、特に自分の名前を宣伝したこともなく、商品としては自分の手掛けたデザインを町で見かけることも多いのに、全くの無名作家です。

 ところがTwitterを始めてから、色んな企業様やギャラリー様、メディアの方からもご連絡を頂き、展示や仕事の機会を頂くようになりました。ハンドメイドが大人気の今、私のようにSNSで発信することにより、意外な繋がりを得る人が増えていくと思います。ただ、デメリットとしては、SNS の反応は麻薬のようなところがあり、あまりに心を捕らわれてしまうと、振り回され、迷子になってしまう部分もあると思います。適度な距離感をつかむということが大事なのでしょうが、なかなか難しいことです。

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最終更新:4/19(金) 15:55
オリコン

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