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究極のオリジナルコンディションで発見されたマセラティ3500GTi

4/13(土) 13:11配信

octane.jp

すべてのヒストリーが明らかで、オーナーが長期にわたって所有し、個性的な古艶を帯びた車は、レストアで完璧になった車より様々な意味で貴重な存在だ。この1962年マセラティ3500GTiは、そうした車の重要性を体現する好例といえる。

マセラティの記録によれば、トリノの代理店を通してこの3500GTiを最初に購入したのはチシタリア・オートコストルツィオーニだった。チシタリアの創設者ピエロ・ドゥージオの息子カルロが1973年まで使用していた。1975年にアメリカに渡って、ニューヨーク州ナイアックにあったボブ・グロスマンのマセラティ代理店で次のオーナーと出会った。

このオーナーによってイリノイ州で大切に保管されていたため、2017年に久々に姿を現したときには他に類を見ないほどオリジナルのコンディションだった。トリムやクロームパーツ、ライト、ホイール、シートを覆うマッローネ(栗色)のレザーから、ボディのシルバーの塗装に至るまで、すべてがマセラティのファクトリーを出たときのままだったのだ。

その個性とオリジナリティを可能な限り維持するのは容易ではない。この2年をかけてメカニカルコンポーネントはリフレッシュされ、カロッツェリア・トゥーリングで生まれたボディも細部まで丁寧に磨き上げられた。

ブレーキや冷却システムはオーバーホール、電装系はリビルドし、消耗パーツはすべて交換された。エグゾーストだけは救いようがなく、イギリスの会社がステンレススチールでカスタムメイドしたが、オリジナルのマフラーチップは残すことができた。

1960年に発表されたGTiは、量産車としてイタリア初の燃料噴射式だった。ルーカス製の燃料噴射システムは修復が難しいが、2万ドル以上をかけてリビルドされ、完璧なキャリブレーションが済んでいる。」

マセラティ・クラシケから仕様書を取り寄せ、作業の過程でボディパネル、エンジン、シャシー、すべてがマッチングナンバーであることが確認された。後期のモデルのため、ファクトリーを出たときから4輪ディスクブレーキとZF製5段MTを装備している。

この3000GTiは、今後も慎重に使いながら楽しむべき車であり、同時に後世のために保存すべき車でもある。なんといっても、オリジナルといえるのは一度きりなのだ。

Octane Japan 編集部

最終更新:4/13(土) 13:11
octane.jp

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