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ルワンダ虐殺から25年で経済成長は世界最速レベル、男女格差は6位に

4/13(土) 10:30配信

The Telegraph

【記者:Sarah Newey】
 20世紀最大級の恐怖だった。1994年4月7日、アフリカ中央部にある小国ルワンダで、すさまじいジェノサイド(大量虐殺)が始まった。

 政府の命令により、ルワンダで多数派を占めるフツ(Hutu)人が少数派のツチ(Tutsi)人を襲撃し、100日間のうちに子どもを含む約80万人を殺害した。

 虐殺に手を貸さなかった穏健派のフツ人もまた殺りくの標的となり、約3万人が殺害された。

 虐殺開始の日から25年たった今、ルワンダは大きく様変わりし、多くの人々から、よく計画された経済発展戦略を象徴するモデル国とみなされている。

■経済
 ルワンダの国内総生産(GDP)の年平均成長率は約7%で、20年以上にわたって世界最速水準の高度経済成長を維持している。

 虐殺の後、わずか205ドル(約2万3000円)にまで落ち込んだ1人当たりのGDPは、2017年には765ドル(約8万5000円)となり、2035年までには中所得国になる見込みだ。

 インフラも改善しており、水道、公衆衛生、通信、電気の普及は極めて進んでいる。

 にもかかわらず、貧困はいまだ国を支配している。世界経済フォーラム(World Economic Forum)によると、ルワンダ人口の約3分の2が、1日1.25ドル(約140円)未満の極貧状態で暮らしている。

■健康
 虐殺以来、ルワンダは他のアフリカ諸国ではみられないほど健康医療を重視しており、GDPの約10%を健康分野に投じている。

 その結果、平均余命は急激に延び、1990年から2016年の間に32年長くなった。増加幅はアフリカ最大だ。一方で幼児死亡率も2000年以来、半減している。

■教育
 初等教育修了率は、21世紀初めには男児でわずか25%、女児で22%だったが、2016年までには男児の約3分の2、女児の4分の3近くが修了するまでに上昇した。

 識字率もまた増加した。2015年時点での15歳以上の識字率は男性で75%、女性で68%となっている。

■男女平等
 世界経済フォーラムが公表している世界男女格差指数(ジェンダー・ギャップ指数、Global Gender Gap Index)で、ルワンダは世界149か国中6位。

  2018年の総選挙では、国会議席の61%を女性議員が占めた。

 女性はまたルワンダの経済界でエリートの立場を確立し、主要な役割を果たしている。強力な男女均等法のおかげで、以前は認められていなかった女性による財産の所有や相続も認められるようになった。

■民主主義
 ルワンダの弱点は、政治体質が独裁的なところだ。

 ルワンダ復興の立役者でもあるポール・カガメ(Paul Kagame)大統領は、国のほぼ全権力を握っている。

 カガメ大統領は最近、自らが2034年まで在任できるように憲法を改定した。

 批判勢力は、民主主義がなければカガメ氏の退陣後、民族間の緊張が再び噴出しかねないと懸念している。【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:4/13(土) 14:07
The Telegraph

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