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“想像上の存在”だったブラックホール撮影成功の意義を解説!日本の貢献も紹介

4/13(土) 8:30配信

TOKYO HEADLINE WEB

アインシュタインから始まった“想像”が実在に

 日本時間10日の夜、ブラックホールの輪郭の撮影に世界で初めて成功したというニュースが流れ日本でも大きな話題になった。とはいえ、科学雑誌のイメージイラストやSF映画のVFXで描かれてきた“穴”の姿はある程度、見慣れたもの。その“穴” の画像に「そのまんまだな」と拍子抜けしてしまった人もいるのでは。

 しかし今回撮影された姿がこれまでの想像図「ほぼそのまんま」だったことこそが、科学のすごさであり面白いところ。10日、東京江東区の日本科学未来館では同館の科学コミュニケーター池辺靖さんによる史上初のブラックホール撮影成功に関するトークを開催し、撮影成功までの歴史やその意義について解説した。

 池辺さんは「見た人は誰もいないのにブラックホールという名前が付いていたり、その姿が描かれたり、観測したと言われたりするのは不思議ですよね」と、ブラックホール研究の始まりから解説。それによると、約100年前にアインシュタインが時間と空間を表す方程式を編み出し一般相対性理論を発表。その後カール・シュバルツシルトがアインシュタインの方程式を解き、光すら飲み込む重力を持つ天体「ブラックホール」が存在しうると予測するも、あくまで理論上のこととされた。しかし1960年代以降の宇宙開発の中で、科学者たちは想像上の天体とされたブラックホールらしきものの存在を間接的に導き出していく。X線により白鳥座にあるブラックホールの場所を特定した日本の小田稔氏などもその1人だ。そういった研究からブラックホールの想像図が描かれ、一般的な「ブラックホール像」となっていった。そしてついに今回、国際研究プロジェクト「イベント・ホライズン・テレスコープ」がM87と呼ばれる巨大な楕円銀河をターゲットに、世界各地の電波望遠鏡を使いブラックホールの撮影に成功。世界各地の望遠鏡で同時に同じ方向を観測すると、あたかも地球サイズの電波望遠鏡を使って観測したかのような効果が得られるという。

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最終更新:4/13(土) 12:06
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