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九州新幹線・長崎ルート JR佐世保線の複線化区間「肥前山口―武雄温泉間」から「大町-高橋」に短縮 国交省、計画変更を認可 事業費1200億円増

4/13(土) 10:54配信

佐賀新聞

 国土交通省は12日、九州新幹線長崎ルートの武雄温泉―長崎間の整備で、JR佐世保線の複線化区間を「肥前山口―武雄温泉間」から「大町―高橋間」に短縮する計画変更を認可した。フリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)の導入断念に伴い、2022年度の暫定開業に向けて全線複線化は必要な事業ではないと判断した。佐賀県は「県がこれまで主張してきた内容と異なる」として、引き続き全線複線化を求める考えを示した。

 事業主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構が2月6日付で工事実施計画変更を申請していた。認可した国交省は、武雄温泉駅で新幹線と在来線特急を乗り換える対面乗り換え方式(リレー方式)で暫定開業する際、特急の本数増加には大町―高橋間の複線化で対応できると判断した。

 国交省鉄道局施設課は「前提のFGT導入が崩れている。全線複線化は、未整備区間(新鳥栖―武雄温泉)に関する整備計画の方向性が出てから再度検討する必要がある」と説明した。

 今回の認可で工事区間は縮小するものの、労務単価の上昇などの影響で認可額は約1200億円増の約6200億円に膨らんだ。

 国や佐賀県、JR九州などは16年3月の「6者合意」で、肥前山口―武雄温泉間の複線化については「対面乗り換え方式による開業時までには、同区間を走行する特急列車などの利便性確保に必要な区間(大町―高橋間)の複線化を行い、その後順次、全線複線化を実施する」としていた。

 国交省は今回の判断について「合意の破棄ではなく、佐賀県には丁寧に説明し理解を得たい」と話す。

 県は、鉄道・運輸機構による複線化区間短縮の申請を受けて今年3月、「受け入れられない」とする意見書を国交省に提出していた。

最終更新:4/13(土) 10:54
佐賀新聞

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