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臨床試験を一時中断 移植実施責任者が退職 徳洲会・病気腎移植

4/13(土) 11:46配信

愛媛新聞ONLINE

 国に先進医療として認められた病気腎(修復腎)移植の実施機関になっている徳洲会グループの宇和島(愛媛県)と東京西の2病院が、移植実施責任者の医師の退職を受け、臨床試験の一時中断を余儀なくされていることが12日までに分かった。ドナー(臓器提供者)が見つかり次第、1例目の手術に臨む方針だったが、実施体制を再構築中。グループ関係者は「3カ月で後任医師を確保できなければ、実施病院を変更して厚生労働省に再申請する可能性もある」としている。
 複数の関係者の話では、東京西徳洲会病院の実施責任者だった70代の男性医師が3月末で退職。責任者には移植認定医(または腎臓専門医)の資格や5年以上の腎移植経験などが必要で、要件を満たし同病院に常勤できる後任医師がグループ内では見つかっていない。6月末までグループ外でも求人する。
 関係者はドナー不足も懸念している。手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を使った腎臓の部分切除が2016年度から保険適用になったことなどで、移植に利用可能な病気腎が減少。12日午後5時現在、ドナーは見つかっていないという。
 えひめ移植者の会の野村正良会長(70)=松山市=は「ようやく先進医療として認められ、期待して待っている患者さんがたくさんいるのに、中断してしまうのは非常に残念。一日も早く後任を決めて、移植ができるように体制を整えてほしい」と話した。
 グループ関係者は「後任医師を確保できたとしても、ドナーが増えなければ、厳しい状況は変わらない。グループ内外で臨床試験に参加してくれる病院があれば、出掛けて行って指導をするので、患者さんが病気腎移植を受けられる環境を残すために協力してもらいたい」と訴えた。
 厚労省によると、臨床試験は2月から9年間の予定で実施。4年間で42例の移植を目指し、手術後5年間で安全性や有効性を確認する。先進技術部分は患者の自己負担だが、一般医療と共通する検査代や入院費などには保険を使える。

愛媛新聞社

最終更新:4/13(土) 13:40
愛媛新聞ONLINE

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