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【谷井孝行の目】鈴木雄介、20キロのスピードは50キロでも必要

4/15(月) 7:03配信

スポーツ報知

◆競歩 全日本輪島大会(14日、石川県輪島市日本陸連公認コース)

 19年ドーハ世界陸上代表選考を兼ねた男子50キロで、20キロ世界記録保持者の鈴木雄介(31)=富士通=が3時間39分7秒の日本新記録で優勝した。

 鈴木は上下動がなく、推進力があるフォームが持ち味。20キロで世界記録を出す力もあり、歩型違反の警告を受けずに自分のレースに集中できたのが大きかった。ペース変動があるとリズムを崩して歩型を乱す選手もいる中で、動きを変えずに進められた。50キロは昨年の全日本高畠大会でも野田が39分台。一段とレベルが上がった印象を受けた。

 50キロが主戦場の選手と、今大会の鈴木や松永ら20キロ勢の歩き。大きく異なるのがペース感覚の違いだ。50キロの選手にとって、1キロ4分10秒台のペースは後半を考えると速いな、と感じる。自分も現役時代、4分15秒を切ると速いなと思っていたし、4分0秒台には壁を感じていた。

 今回の展開は、50キロ専門の選手であっても20キロのスピードを生かせる選手にならないといけない、と示すものになった。17年ロンドン世陸50キロ代表3人が、いずれもドーハ行きを逃した。50キロでの持久力のベースを大事にしつつ、ペースに対する意識を変えて準備や調整を見直さないと今後は難しいだろう。(15年北京世界陸上50キロ銅メダリスト、自衛隊コーチ)

最終更新:4/15(月) 7:22
スポーツ報知

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