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独学で再現、本場のたこ焼き 大阪から長崎へ移住男性のこだわり

4/14(日) 9:30配信

西日本新聞

 大阪市から長崎県五島市に移住し、ケーブルテレビ局「五島テレビ」で番組制作に携わる神長亨さん(30)が、本場大阪のたこ焼きを島内のイベントで販売し、人気を呼んでいる。慣れ親しんだ味を独学で再現。「五島の人たちに大阪の味を楽しんでほしい」とさらに改良を重ねている。

 神長さんは大阪の会社勤めをやめ、2015年から五島で暮らす。幼少期に祖母が暮らす熊本県宇土市で川遊びをしたことが忘れられず、自然が豊かな田舎に憧れていた。離島に新天地を求めていたとき、五島のパンフレットを見て移住を決めた。

 五島に来てからは、祭りや話題の取材で地域をくまなく回る日々。たまにたこ焼きを口にすると、懐かしい味を思い起こした。たこ焼き器が一家に一台ある土地で生まれ育っただけに、味へのこだわりは人一倍。「自分で作ってみよう」と思い立った。

「めっちゃええやん」地元の友人も太鼓判

 仕事が休みの日に生地やだしを研究。かつおのだし汁と小麦粉の比率、焼き具合は試行錯誤しながら工夫を凝らした。やがて、粉っぽさを感じないクリーミーな生地にたどりつき「外はふわふわ、中はとろとろ」の味を完成させた。振り返ると、2年の歳月が経過していた。

 大阪に帰省した際、舌の肥えた友人たちに振る舞うと「めっちゃええやん」。太鼓判を押してもらい、昨年夏、五島市福江の夜市に初出店した。以来、3回の販売を重ねるうちに「ふわっとろ」の生地や大ぶりなタコの食感の良さが、口コミなどで広がった。

 「大阪から五島に移住した人にも褒め言葉をもらった。何より、島の人がおいしそうに食べる笑顔がうれしい」と手応えを感じている神長さん。数万円の業務用たこ焼き器を購入し、荷物が運びやすいように車はワゴン車に買い替えた。五島らしく、だし汁にあごだしを使ってみようと研究にも余念がない。

 この夏の夜市から、店の名前を「大阪たこ焼き えいと∞」にする。

 「∞にはタコの8本足と、五島の魅力は無限大という意味を込めました」。地元密着の番組と、自慢のたこ焼きで五島の人たちをもっと笑顔にする。

西日本新聞社

最終更新:4/14(日) 9:30
西日本新聞

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