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[大弦小弦]「道端にも死体。右も左も死体だらけだった」・・・

4/14(日) 5:10配信

沖縄タイムス

 「道端にも死体。右も左も死体だらけだった」。パソコンやスマートフォンの画面から、74年前の沖縄戦の惨状がよみがえる

▼県平和祈念資料館は3月から、戦争体験者が証言する動画の公開をホームページで始めた。「戦世の記憶」と題した動画は、体験者が表情や手ぶりを加え、当時の様子を生々しく伝える

▼さらに今回の特長は7言語に翻訳され、世界に発信されていること。近年、全体の入館者数が伸び悩む中、外国人の入館者数は増加傾向にあるという。多言語化について同館は「世界の人々と体験者の証言を共有し、平和の尊さと平和構築について考えることが重要」と説明する

▼激しい地上戦が行われた沖縄戦の最大の特徴は、正規軍人よりも一般住民の犠牲者数がはるかに多いことだ。同館によると、日米合わせた沖縄戦の犠牲者は20万人余だが、そのうち県民は一般住民が9万4千人余り、軍人・軍属を含めると12万人以上になる

▼特に親やきょうだいとの死別が痛ましい。息を引き取りつつある母のそばで幼子が泣く証言には、胸が詰まる。「僕たちがこの世を去っても(あの戦争の記憶は)残したい」との言葉も

▼体験者による語りは貴重な一次資料。年々体験者が減る中、公開された画像は時代や国を超えて見る人の心に届くだろう。体験者の思いに応えたい。(内間健)

最終更新:4/14(日) 5:10
沖縄タイムス

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