ここから本文です

空き店舗、続々と飲食店に 湯河原・温泉場地区

4/15(月) 5:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 湯河原温泉発祥の地とされる湯河原町の温泉場地区で、空き店舗などを活用した飲食店が続々オープンし、地域ににぎわいを生んでいる。同町の宿泊施設や宿泊客は減少傾向が続いており、観光振興への期待が高まっている。

 老舗旅館が並ぶ石畳の道沿いに立ち、地場産品などを振る舞う海鮮料理店。そして、障子窓やひさしなど和風ギャラリー時代の面影も残すワインバー。まちづくり会社「癒し場へ」(同町宮上)が昨年リニューアルオープンさせた二つの店舗は、町内外の客を呼び込んでいる。

 同地区を中心に宿泊施設が立ち並ぶ同町では、ピーク時の1990年に約846万人を数えた観光客が減少傾向を続け、2017年は約330万人。旅館やホテルなど宿泊施設も01年の235施設から17年には139施設にまで数を減らしている。

 同地区で町が16年7月に実施した調査では空き家・空き店舗など約70軒を確認。「湯河原温泉の観光産業低迷の流れと並行し、空き家や空き店舗が増加している状況」と報告した。

 町からの委託を受けて同地区の活性化などに取り組む同社は、地区の課題を「ニーズの減少よりも飲食店が早くなくなり、回遊性の低迷につながった」と分析。地域経済活性化支援機構(REVIC)と横浜銀行の共同設立ファンドから投資を受け、昨年8月に空き店舗を改修しワインバーを、同12月には土産物店を改修し海鮮料理店を、それぞれオープンさせた。

 夜遅くまで営業するワインバーには別荘を所有する高齢世代や地元の若年世代が、28席ある海鮮料理店には宴会利用の地元住民に加えて素泊まりで旅館を利用する観光客らがそれぞれ訪れる。「癒し場へ」の担当者は「これまで町になかった場所をつくることができた」と手応えを実感。「町内の回遊性が高まるよう今後も仕掛けづくりを進めたい」と意欲を燃やしている。

神奈川新聞社

最終更新:4/15(月) 18:00
カナロコ by 神奈川新聞

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事