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地場の金属加工会社がIoTを導入して生まれた効果は「30%以上の利益増」

4/15(月) 11:10配信

MONOist

2つのIoTソリューションを導入、社内の変革も成し遂げる

 稲葉氏はこれらの経営課題を解決するため、IoTソリューション導入に向けた情報収集を開始した。2018年2月、パナソニック システムソリューションズ ジャパン(PSSJ)の見える化ソリューションが紹介された記事を稲葉氏が閲覧し、同ソリューションに興味を持った稲葉氏はPSSJへ連絡。これが最初の第一歩となった。

 その後、PSSJからIoTを用いた生産現場見える化ソリューションの提案を受け、「われわれの工程を探ってもらい導入できるとの思いを持った」(稲葉氏)ことから、ケーアイ工業は2018年8月から導入準備を本格的にスタート。同年12月から運用を開始した。

 ケーアイ工業が導入したIoTソリューションは、「稼働状況見える化」と「作業指示書の所在見える化」の2種となる。稼働状況見える化では、工場の既存設備28台に電流センサーを後付けし、設備の改造なく稼働状況を外部から測定する仕様とした。また、工場の各所にバーコードリーダーが設置され、作業者は加工の開始と終了時に各自が持つバーコードをかざすことで作業内容や時間を自動記録される。これらデータは社内サーバに蓄積され、リアルタイムモニタリングや過去の稼働状況分析に用いられる。

 また、作業指示書の所在見える化では作業指示書にビーコンを取り付け、ワークの現在位置や加工進捗を可視化する。これは案件ごとにワーク形状が大きく異なり、ワークへのビーコン設置が困難なためだ。PSSJ側から「ワークと共に移動する作業指示書にビーコンを取り付けては」という現場に寄り添った提案によるものだ。

 工場には5m間隔でビーコン受信機が設置され、受信範囲にあるビーコンの位置情報をパナソニックのクラウドへ送信する。ビーコンはPoE(Power over Ethernet)で動作するため電源の配線も不要とした。

 これらのソリューションによって、各工程の実績作業時間を正確に把握することが可能となった他、「作業者自身もこれまでより迅速な作業を心掛け、稼働率が上昇している。また、生産性や品質に関する課題もリーダー役だけでなく工場の皆で討議するようになった」(稲葉氏)と、社内で多くの変革があったという。

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最終更新:4/15(月) 11:10
MONOist

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