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第2の「カメ止め」を探せ! 映画業界奔走、有望な新人監督を“青田買い”

4/15(月) 16:56配信

夕刊フジ

 昨年、口コミから人気に火が付き、興行収入30億円を超え、社会現象となる大ヒットとなった映画「カメラを止めるな!」(上田慎一郎監督)。今、映画業界では“第2のカメ止め”を掘り起こそうとする動きが広まっているという。果たして“二匹目のどじょう”はいるのか。

 「カメラを止めるな!」は当初、数館で上映が始まったが、SNSなどで話題となり、上映館が拡大。最終的には350館以上で上映され、210万人以上を動員するヒットに。

 「製作費300万円のインディーズ作品が興行収入30億円を超えて大化けしました。無名であっても、内容がよければヒットするということを体現しました。“カメ止め”は流行語大賞にもノミネートされるなど社会現象にもなりましたが、これに驚いたのが大手の配給会社であり、映画館であり、宣伝会社でした」と映画関係者。

 巨額な製作費のうえ、巨額の宣伝費をかけても映画がヒットするとは限らない。むしろ安い製作費の作品を口コミでヒットさせることができればコスト・パフォーマンスはかなり高いわけだ。

 「洋画の大ヒットとなった『ボヘミアン・ラプソディ』もSNSでの評判がヒットにつながりました。最初、カメ止めの上映を断った映画館などは、相当悔しがったそうですよ。かなりのロングランになったわけですから、逃がした魚は相当大きかったということです」と先の映画関係者。

 「配給会社や映画館にしてみれば“第2のカメ止め”を掘り出したい。なので映画関連の専門学校や小規模館、インディーズ系の制作会社などにリサーチが入っています。言ってみれば、有望な新人監督の青田買いが始まったのです」と映画プロデューサーは指摘する。

 ある映画配給会社の関係者はこう明かす。

 「まずは単館系でかかる予定の作品はチェックしています。今までは見向きもしなかったような作品でも、何があるか分からないですからね。“カメ止め”だって90分ほどの小品。ショートフィルムを手がけている監督なども要注目です。そして無名の作品でも“カメ止め”を意識させるような宣伝コピーをつける」

 “カメ止め”の大ヒットは、キャスト陣のブレークにつながったばかりか、埋もれた映画監督たちも日の目を当てることになるかもしれない。

最終更新:4/15(月) 16:56
夕刊フジ

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