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【皐月賞・後記】無敗で快挙サートゥルナーリア 1冠目がダービーへの助走だった!

4/15(月) 21:43配信

東スポWeb

 14日、中山競馬場で行われた第79回皐月賞(芝内2000メートル)は、断然人気のサートゥルナーリア(牡・角居)が大接戦を制して無傷の4連勝を達成。鞍上のルメールは桜花賞(グランアレグリア)に続くクラシック2週連続Vを決めた。戦前の高い呼び声に恥じないこの勝利は早くも2冠当確ランプ点灯なのか――。検量室の声とともに振り返ってみよう。

 ゴールまで一歩も譲らない攻防は1分58秒1で3頭が横並び。さらに直後に点灯した審議ランプがレースの厳しさを象徴する。勝ったサートゥルナーリアからアタマ+ハナ差の大接戦。辛くも勝ったように見えるが、着差だけでは測れない“ケタ違いの強さ”が際立っていた。

 審議の対象となった最後の直線。ルメールの左ステッキに反応してサートゥルナーリアは内に切れ込み、ヴェロックスと接触した(過怠金5万円)。着順の変更には至らなかったが、鞍上は「先頭に立ってからスタンドに物見をしてモタれてしまった」。体力的な苦しさではなく、5万人を超すスタンドから放たれるGI特有の雰囲気が最大の敵だったのかもしれない。ルメールは冷静に右ステッキへ持ち替えると、末脚は鈍ることなく加速ラップで他馬を制圧した。

 もっともサートゥルナーリアの底知れぬ強さは今回の仕上がり状態にある。ルメールが「稽古がいい感じで自信を持って臨んだが、今日は100%のコンディションではなかった」と万全でない状況下での1冠取り。その経緯をキャロットクラブの秋田博章代表は「序盤から外を回って邪魔をされないようなレース運び。“勝つだろう”と見ていました。上がってきたルメールは“2400メートルも大丈夫”と。速い時計がきつかったわけではないので」と冷静に戦況を読んでいた。

 危うさも同居していたかもしれない皐月賞直行の経緯に関しては「同様のローテだったレイデオロ(2017年皐月賞5着→ダービー1着)は弥生賞もステップに考えましたが、この時期に中山二千を2回走るのは東京よりハードなこと。その経験を踏まえてダービーを100%に持っていくためには直行が最善と考えました」。明確な目標に向けて選ぶは型破りのローテ。それを突破してみせたサートゥルナーリアは相当な大物だ。

 05年のディープインパクト以来となる無敗の2冠馬になれば、秋は海外遠征も視野に入れる。凱旋門賞(10月6日=パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)の1次登録を行う予定。「ダービーのパフォーマンス次第になりますが、母シーザリオは3歳時にアメリカンオークスを勝ちましたから。海外を意識するのは当然ですし、フランスを含めて選択肢のひとつ」(同代表)と準備を進めていく。

 1冠目がダービーへの助走だった――。そう後世に語り継がれる皐月賞だったことは6週間後に証明されるはずだ。

最終更新:4/15(月) 21:43
東スポWeb

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