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【コラム】世界が歓喜! タイガーが43歳で掴んだメジャー15勝目

4/15(月) 11:49配信

my caddie

 08年の全米オープンで14勝目を挙げて以来止まっていたメジャー時計がようやく動き出した。タイガー・ウッズがマスターズという最高の舞台でメジャー15勝目を挙げたのだ。思えば長い道のり。幾多の困難を乗り越えての完全復活に世界中のファンが興奮と感動の渦に包まれた 。

【動画】ウッズ、2005年ぶりのマスターズ制覇 最終日ハイライト

 まるでタイガーの通る道を開けるようにライバルたちが次々と池につかまり、バンカーに入れ、パットを外す…。サンデーバックナインでトップに立った主役の背中に誰もが追いつけそうで追いつけない。これはオーガスタの女神に愛された男の宿命なのか。

「勝てる気がしている」。大会直前の記者会見でタイガーはそう言った。大会初日、2アンダー70でホールアウトすると「過去4度グリーンジャケットを獲ったときもこの数字(70)をマークしている」と好調さをアピールした。

「自分のプレーに納得している。これでメジャー3大会連続の優勝争いだね」と手応えを滲ませながら大会5度目の優勝に挑んだ最終日は、昨年の全英オープン覇者フランセスコ・モリナリに2打ビハインドからのスタート。じつはタイガー、これまでのメジャー14勝はすべて逃げ切りV。逆転での優勝は今回が初めてだ。

 2年前のマスターズ。タイガーは恒例のチャンピオンズディナーに出席するためにオーガスタを訪れている。歴代優勝者たちと和気あいあいの時間を過ごしたものの、そこに座るには患部(腰)にブロック注射を打たなければならない状態。「近い将来も遠い未来も自分が競技に戻るビジョンが湧かない」と語っていた。

 メジャー競技でプレーすることはもちろん、観戦することすらなく彼が向かったのはイギリスのロンドン。フュージョン手術のスペシャリストと会うのが目的だった。

 会談を経てタイガーは腰と脚の痛みを軽減できるならと心を決め、4月の終わりテキサスで4度目の腰の手術を受けることになる。世界に衝撃が走ったタイガーの逮捕劇(痛み止めの過剰摂取で意識が朦朧としていたところを逮捕)はそれからおよそ1カ月後。逮捕時に撮影された顔写真を見る限り、わずか2年後にメジャーで彼が復活優勝すると誰が想像しただろう。

 だが不可能を可能にするのがスーパースター。メジャー最多勝利の18勝を挙げているジャック・ニクラウスと比べられることが多いが「ジャック(ニクラウス)自身、ゴルファーとしてタイガーの方が上と認めている」とメジャー8勝のトム・ワトソンはいう。

 マスターズ3勝のゲーリー・プレーヤーは「彼(タイガー)ほど才能に恵まれた選手はいない。難しい時期があったけれど、もしそれらの問題がなかったら今頃少なくともメジャー20勝、21勝は挙げていただろう。誰もその事実は否定できない」。

 ニクラウスが最後にメジャーに勝ったのは86年のマスターズ。46歳で奇跡を成し遂げたのだが、43歳のタイガーはこれからいくつの奇跡を起こすのか? サム・スニードが持つツアー最多勝利数(82勝)まであと1勝、ニクラウスのメジャー最多勝利まであと3勝。不可能を可能にする男ならこれからも壁を乗り越え我々に夢を見せてくれるに違いない。

最終更新:4/15(月) 11:49
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