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【特集】教員の「長時間労働」問題 どれだけ残業しても手当つかない「法律」とは?

4/15(月) 13:55配信

MBSニュース

学校では春休みが終わり、新学期が始まりました。そんななか、取り上げるのは公立の小学校や中学校の先生たちの労働時間についてです。教育現場は今、多種多様な業務によって長時間労働が当たり前の状態になっていますが、どれだけ残業しても手当てがつかないという法律があるんです。

教育現場の「長時間労働の現状」訴えた男性

今年2月、勤務する学校側を相手取り、大阪地裁に提訴した大阪府立高校の男性教諭。1か月の時間外労働が約127時間にのぼるなど長時間労働を強いられ、適応障害を発症して休職を余儀なくされました。会見で男性はカメラの前に顔を出し、実名で教育現場の現状を訴えました。

「今回の裁判は、社会全体で学校の先生の長時間勤務の問題を考えてもらう裁判だと思っている。最低限の労働環境。普通に働ける、生徒と一緒に喜んで悩んで過ごせる職場環境になれば」(原告 西本武史さん)

現役の教諭が過労によって学校側を訴える異例の事態。いま、教育現場で何が起こっているのでしょうか。

文部科学省の2016年度の調査によると、時間外労働が月80時間以上、いわゆる過労死ラインを超えている公立中学校の教員は約6割にのぼるというのです。なぜ教員はここまで長時間労働を強いられているのか。大阪市内で勤めるある教員の1日に密着させてもらいました。

ある先生の1日“時間外労働は5時間”

午前6時30分、誰よりも早く登校する先生の姿が。大阪市立東生野中学校の宮崎浩彰さん(40)※。ほぼ毎日一番乗りで出勤し、その日の授業の準備をします。

「朝早く来るのは、夜は疲れて仕事できないので」(宮崎浩彰さん)

午前7時30分、顧問を務めるラグビー部の朝練を指導します。午前8時、全ての先生が校門に出て登校してきた生徒たちに朝の挨拶です。

宮崎先生は社会科を担当していて、50分の授業を4限目まで行います。それが終わると生徒たちがお楽しみの給食の時間。しかし、教員にとって給食は休憩時間ではありません。

「配膳のときにアレルギーの子がいるので、その子がアレルゲンを摂らないように毎日チェックします。自分で除去しないといけない子もいますし、そういう子とも声を掛け合って、『きょうはいけるか』と」(宮崎浩彰さん)

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最終更新:4/15(月) 14:03
MBSニュース

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