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(朝鮮日報日本語版) 「労働者像撤去は親日」、民労総の突入で修羅場と化した釜山市庁

4/15(月) 22:59配信

朝鮮日報日本語版

 釜山市が日本総領事館前近くの歩道に置かれていた強制徴用労働者を象徴する「労働者像」を12日に突然撤去したことをめぐり、全国民主労働組合総連盟(民労総)傘下の団体のメンバーら約100人が15日、撤去に反発して釜山市庁への突入を試み、これを阻止しようとした警察や市庁職員約200人と衝突した。釜山市庁舎は同日夜まで叫び声と小競り合いが続き、修羅場と化した。

 15日午前9時20分ごろ、釜山市庁7階の市長執務室前に、民労総の組合員約10人が押し掛けた。組合員らは呉巨敦(オ・ゴドン)釜山市長との面会を要求し「呉巨敦は謝罪せよ!」「撤去は親日だ」と叫んだ。組合員らは「撤去の責任者を処罰せよ」「強奪した労働者像を返還せよ」と書かれたプラカードを掲げ、繰り返し大声で叫んだが、約30分後に警察によって強制的に解散させられた。これに先立ち民労総の約50人は午前9時ごろ、釜山市庁1階の裏門で、労働者像の強奪を糾弾するとして記者会見を開いた。デモ隊は会見で「問題について市民の意見をまとめると文書で提案しておきながら、行政代執行によって労働者像を強奪した」として「呉市長は日本の機嫌を伺いながら実施した今回の件について謝罪し、労働者像を元の位置に戻すべき」と主張した。

 記者会見を終えたデモ隊は、呉市長との面会を求めて市庁舎へ進入し、1階ロビーで再び警察と衝突。このとき5-6人が警察の制止を振り切って市長室のある7階に向かい、市長室に入ろうとして警察官らともみ合いになった。

 この間、呉市長は執務室の中に缶詰め状態となり、午前10時に予定されていた別件での記者会見が10分ほど遅れた。警察によって強制的に解散させられた約10人のメンバーは、1階ロビーに詰め掛けていた別のデモ隊と合流し、午後まで市庁舎で座り込みを続けた。デモ隊は「呉巨敦は親日だ」「釜山市長は謝罪せよ」「警察は下がれ」などと叫んだ。釜山市側はデモ隊に対し「違法な集会・占拠に当たるため、出て行ってほしい」と何度か退去命令を出した。

 この日、民労総傘下の全国公務員労組釜山地域本部所属の組合員らは午前7時30分ごろから市庁の1階と地下の入り口で呉市長の出勤を待っていた。組合員らは「撤去は親日」と書かれたプラカードを持って待ち構えていたが、呉市長はこの日、2階入り口から市庁舎に入ったためデモ隊との遭遇はなかった。

 市長は同日午後、文書で「労働者像の建立の趣旨と意味に共感する」とした上で「行政代執行での衝突を最小化するために、時期を電撃的に決めざるを得なかった。十分な意思疎通が図れなかったことは遺憾だ」と表明した。また、市民の意見を取りまとめた上で労働者像の設置場所を決めることを再び提案した。

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