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所得伸び悩みに危機感、米国のアッパーミドルクラス

4/15(月) 14:10配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 米国では所得上位10%の層を除き、「取り残された」感じが国民全体に広がっていることが、連邦準備制度の個人資産データで示された。

アッパーミドルクラスも所得の伸び悩みに危機感を抱いている。この「中の上」の所得の伸び率は、社会経済的地位で上と下にランクされるクラスに後れを取っている。

乗用車や教育といったアッパーミドルクラスが購入する多くの製品やサービスのコストは、全体のインフレを上回るペースで上昇し、割高な借り入れ形態を利用する世帯も増えている。

家計債務を構成する主要項目は、過去10年で住宅ローンから調達コストが高めの借り入れにおおむねシフトした。

プライムレート(最優遇貸出金利)が比較的低いにもかかわらず、クレジットカードの金利は数十年ぶりの高水準に達し、2つの金利の差は約10年ぶり大きさに拡大した。

ATTOMデータ・ソリューションズが8700万を超える米一戸建て住宅世帯を分析したところによれば、2018年に不動産税は年平均4%増加。アトランタ連銀によると、今年2月時点で上位25%層の所得のみが年間ベースで4%を上回る伸びとなった。

株式保有に占めるアッパーミドルクラスの割合も低下した。純資産が50-90パーセンタイルに位置する層の保有割合が縮小する中で、上位1%の人々が企業の株式の過半数を保有している。

18年末までの1世代で、米国の個人資産全体に占めるアッパーミドルクラスの存在感は著しく低下した。50-90パーセンタイルの世帯が持つ資産の割合は全体の35.2%から29.1%に落ち込み、アッパーミドルクラスが手放した資産の大部分が上位1%の層に流れた。

原題:America’s Upper Middle Class Feeling the Pinch Too(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

Alexandre Tanzi

最終更新:4/15(月) 14:10
Bloomberg

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