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薬剤中止の遅れによる手術・検査の延期で注意喚起 - 医療機能評価機構

4/15(月) 19:20配信

医療介護CBニュース

 日本医療機能評価機構は15日、医療機関で外科手術などを行う前に中止する必要がある薬剤を把握していないことなどにより、予定していた手術や検査が延期になった事例の報告が、2014年1月から19年2月までに計7件あったことを明らかにした。医療機関に注意を呼び掛けている。【松村秀士】

 同機構によると、事例の1つでは、肺がんの発症が疑われる患者に対し、気管支鏡検査で生検を行う予定だったが、問診票の「抗血小板薬内服あり」という質問項目にチェックがあることに外来主治医は気付かず、術後の血栓・塞栓形成を抑制するタケルダ配合錠の処方を中止しなかった。

 患者の入院時に、研修医がタケルダ配合錠を胃薬と勘違いしており、持参薬報告書のタケルダ配合錠の備考欄に「アスピリン 7日間休薬が必要」と記載されていたが、見逃して中止しなかった。しかし、検査日に検査室の看護師が患者に対して抗血小板薬の内服について確認したところ、タケルダ配合錠を内服していることが分かり、検査を中止した。

 もう1つのケースでは、別の医療機関での周術期に休薬する薬剤の一覧表で、イコサペントエン酸エチルを含む薬剤は「術前7日間の休薬」を推奨しているものの、その一覧表には、院内で採用している薬のみ掲載しており、高脂血症治療薬のロトリガを記載していなかった。そのため、医師はロトリガが手術前に中止を検討しなければならない薬剤であることに気付かなかった。

 患者が乳房切除術を受けるために入院した際、手術前日に医師は薬剤部から「ロトリガは1週間の休薬が推奨されている」との指摘を受けた。これにより、出血のリスクを考慮し、手術を延期した。

 こうした事例が発生した医療機関では、▽手術・検査の際に休薬する薬剤の一覧表に成分名を記載し、院内で周知する▽手術・検査を計画した際、患者の内服薬を把握し、中止する薬剤がないか確認する―といった対策を講じ、再発防止に努めているという。

CBnews

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