ここから本文です

2歳の娘、信号の意味を覚えてくれない…悩む父に専門家「無理です」

4/17(水) 7:00配信

withnews

 0歳~就学するまでの子どもたちの、思いも寄らない行動や不思議な言葉遣いに心当たりはありませんか?編集部では「#乳幼児の謎行動」をSNSで募り、乳幼児の「なんでそうなる?」を、同志社大学赤ちゃん学研究センター長で小児科医の小西行郎さんに聞きました。第1回は子育て中の記者からの疑問、「理解する言葉の順番って?」です。2歳の子どもに信号の意味を教えようとする記者を、小西さんは「無理です」と一刀両断。子どもの言語発達についても聞きました。(朝日新聞記者・後藤隆之)

【イラスト】いちいちきゅんきゅん「赤ちゃんの謎行動」が可愛くて仕方ない

【質問】
娘は外へお散歩に行くのが大好き。葉っぱを拾ったり、草を触ったり。やりたいことがいっぱい。手をつないでいないと、すぐどこかに行ってしまいそうです。
だからこそ私は心配で、娘に交通ルールを覚えてもらおうと、半年前から信号の仕組みを教えることにしました。「赤は停まるのだよ」と伝えると、娘は「停まる」をわかっていないようでしたが、「赤」と指さし、色は理解してくれました。ところが、次に「緑色は気をつけて渡るのだよ」と教えると、行動も色も理解してくれませんでした。未だに「緑色」は覚える気がなさそうです。
同じ信号の色なのに違いが出るのはなぜでしょうか。言葉を理解する順番には、何か理由がありますか。
〈相談者:2歳2カ月の娘がいる男性記者(30)〉

子どもは親の言いなりにならない

小西さん まず、信号の色と意味を2歳児に教えても無理であることをお知らせしたいと思います。

記者   えっ!

小西  4歳児はできますが、3歳児でも難しいことなのです。たとえば、「青い星」、「青い車」、「赤い星」、「赤い車」の4つのカードがあります。3歳児は色の分類はできましたが、形の分類はできませんでした。色の区別をしたうえ、「停まれ」「進め」というもう1つの意味をさらに理解することは難しいことなのです。こうしたことは時期を待たざるをえず、気づけばわかるようになっているものです。

記者  そうなんですね……。

小西  教えれば何でもできるわけではなく、子どもの発達には段階があり、ある程度、時期によって覚えられることが決まっています。
    最近、親が子どもに早く言葉を教えようとする気持ちが強い気がします。子どもは親の言いなりには決してならないことを覚悟したほうが良いかもしれません。

記者  お恥ずかしながら、子どもの理解力に誤解がありました。教えたことはスポンジのような脳みそですべて吸収できるわけではないのですね……。

小西  言葉を話すことの成長に異常がなければ、自然に任せたほうが良いと思います。発達によって新しい能力を獲得したとき、その能力を試し、応用できる場を作ってあげることを大切にしてほしいと思います。

記者  ところで、そのお話を聞くと子どもの発達の段階が気になりました。言葉が出るまでの仕組みを整理させてください。

1/3ページ

最終更新:4/19(金) 13:47
withnews

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

あわせて読みたい