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「ぼっち議員」に学ぶ“多数決に負けない”戦略 「一人で行政は変えられる、意見言えなければ意味ない」

4/18(木) 7:00配信

withnews

独自のデータで示して説得力

 データは自分で集めていることも多いそうです。

 ちょうど今やっているのは「ランドセルの体重測定」。小学校登下校時の荷物の重さが問題になっていることを受け、実際に児童クラブなどで子どもたちのランドセルの重さを記録し、データにして問題提起する予定です。

 「現実を独自のデータで集約し、示すことで説得力があるのです」と吉川さんは話します。

きっかけは廃棄物問題

 「まったく議員になる気はなかった」という吉川さんが、初めて議会を訪れたのは1997年。合併前の旧立田村の廃棄物問題に関心を持ったことからでした。

 吉川さん:そうしたら驚いたんです。新聞に載れば行政が動いてくれると信じていたんですが、そうではないと知りました。

「あなたが出れば」

 焼却施設の是非に加えて、子どもの教育環境についても議論が十分ではないと感じました。

 「誰か議会で発言してくれないかな」

 次第に議員候補を探すようになりました。すると「あなたが出れば」と周りの知人に推されたこともあり、「言いたいことを言おう」と村議選に立候補し当選したのです。

 山下:選挙戦は基本一人ですよね。

 吉川さん:選挙のやり方は村の選挙委員会事務局に聞きながら進めました。ポスターはカラーコピーでお金を節約して。

 吉川さん:当選してからも、予算書とか議案書とかちんぷんかんぷん。でも徐々にわかってきます。今ではサッと見ればポイントがわかるから大丈夫!

暗黙のルール破り泣いた日

 ここまでに至るには苦労もありました。議会の暗黙のルールを破って非難を浴びたことは一度や二度ではありません。こっそり泣くこともあったそうです。

 山下:それでも一人でやっていきますか。

 吉川さん:議会に会派があってはならないと思っています。会派の中で集約することで、自分の意見を言えなくなったら意味がないですよね。だから言いにくいことも言っちゃいますよ!

 冒頭にも触れた「会派」は議会の中で一緒に活動するグループ。

 政党ごとに作ることがある一方、同じ保守系無所属でも複数の会派に分かれることは珍しくありません。会派の所属議員の多さで一般質問の時間配分が変わる議会もあります。

 山下:これからも議員は続けますか。

 吉川さん:やりがいがあるから、気づいたらこんなに続けていました。地方議員だからこそ、市民と密着した活動をしていける。市民活動議員として、これからも汗をかいて働きます。

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最終更新:4/18(木) 11:24
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