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「ぼっち議員」に学ぶ“多数決に負けない”戦略 「一人で行政は変えられる、意見言えなければ意味ない」

4/18(木) 7:00配信

withnews

 グループから外れ、ひとりぼっちでいるのは勇気がいります。仲間が欲しくなるものです。それは議会の世界も同じ。議員は選挙では個人で戦いますが、当選すると議会の中で「会派」というグループを作るのが一般的です。議案の採決は多数決。自分の意見を通すためには仲間を見つけないといけません。でも、群がらない「ぼっち議員」が全国の議会にいるのです。一人でやって意味あるんだろうか、結局やりたいことが何もできないまま終わってしまうのでは……。そんな疑問を愛知県の「ぼっち議員」にぶつけると「ぼっちは強い」という答えが。詳しく聞きました。(朝日新聞名古屋報道センター・山下奈緒子)

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愛知県のぼっち議員に会いにいく

 やってきたのは愛知県愛西市。名古屋市の西、電車で30分ほどのところに位置しています。人口は約6万人。お話を聞いたのは議員歴約15年の吉川三津子市議(64)です。

 山下:いきなり本題ですが、一人でも議員活動はできるんですか。

 吉川さん:できますねー。本当にできるんですよ。

 吉川さんは断言しました。

 吉川さん:なぜできるのかと言うと、実際に困ってらっしゃる市民の直接の声と、現場が私にはあるからです。そしてデータ。これがあれば多数決にだって負けません。

 山下:さすがに多数決には勝てないんじゃないですか。

 吉川さん:確かに、最初は多数決の世界で『あきらめなければならないのか』と涙するようなこともありました。実際に私の元にはSOSが届いているのですから。

 吉川さん:じゃあ多数から漏れ落ちた人はほうっておいていいのか。救うのは行政の仕事じゃないか、という怒りがあったんです。この声を届けようと思いました。

 山下:何をしたんですか。

 吉川さん:議案が通るかどうかは多数決ですが、その議案に対して提案・指摘はできます。その後、確実に運用が変わったなと実感できる場面はいくつもあります。

 吉川さんが指摘できる舞台として例を挙げたのが「一般質問」です。

 《一般質問=議員個人が行政の業務内容や課題などについて、市長などに質問できる場。愛西市議会では年4回の定例会で日程が設定される》

 吉川さん:一般質問でデータで問題点を示すことで、いくらでも一人で行政は変えられます。

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最終更新:4/18(木) 11:24
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