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つまずかない大学生活!「発達障害」新入生の準備講座 阪大支援プログラムの3日間

4/16(火) 16:32配信

47NEWS

 対人関係やスケジュール管理などが苦手な発達障害がある若者が大学生活でつまずかないよう、大阪大が取り組む授業模擬体験などの「大学生活準備プログラム」が全国の学生支援関係者から注目を集めている。2016年に障害者差別解消法が施行。障害者への合理的配慮が求められ、大学も公平で平等な教育環境を提供しなければならない。高等教育における合理的配慮とは一体何か。隔日の3日間のプログラムを取材した。(共同通信=大阪社会部・真下周)

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 プログラムは3月上旬、大阪大豊中キャンパスで行われた。集まったのは今春、大学に進学予定の自閉症がある学生ら。このプログラムを通じて、大学生活への心理的なレディネス(準備性)を高め、実際に起きうる困難への対処法を共に考えることが狙いだ。 

▽初日 とまどい 

 「低気圧に弱い子も多いから、来てくれるか心配していたけど」。初日の4日はあいにくの雨。プログラムを企画した大阪大キャンパスライフ健康支援センターの諏訪絵里子特任講師は集まった学生らを目にし、ほっとした様子を見せた。

 自己紹介やオリエンテーションを終えるとキャンパスツアーが始まった。「建物の特徴を覚えておくと迷わなくて済むよ」。案内役の学生アシスタントが説明する。回り先は生協や学食など、普段学生がよく足を運ぶ場所に加え、学生センターや保健センターも。「学生センターは証明証の発行や学費の相談も乗ってくれる。落とし物も届くよ」「大学には保健室や病院の役割を持つ場所が必ずあるので、体調が悪くなったら気軽に行って」。自閉症がある人は、人混みや雑音が苦手な人が多い。昼食時にごった返す食堂は「混雑時をずらして利用したらいいよ」とアドバイスした。

 図書館は行き詰まった時に立ち寄れ、息を整えるような居場所になることもある。ここでのマナーを知っておくことは大事だ。「この一角はしゃべっていいスペース。打ち合わせもできる。でも飲食はだめ」「(本は書架から)いったん出したらきちんと元の場所に戻すことが大事だよ」。本の背に貼られたラベルの記号や番号順に並べられている仕組みを説明する。当たり前に思えるが、無知からトラブルに発展するのを防ぐためだ。

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最終更新:4/16(火) 17:03
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