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つまずかない大学生活!「発達障害」新入生の準備講座 阪大支援プログラムの3日間

4/16(火) 16:32配信

47NEWS

 「シラバス(授業計画)で向いてそうなもの、これならやれそうって考えて授業を選択することも大切だよ」。高校と異なり、大学では多くの授業から選択して自らの時間割をつくる。授業によってはリアクションペーパーの提出を求められたり、グループで討論したりと形態もまちまち。なるべく自分に合いそうな授業を選ぶことが大切になる。

「質問するって難しいですね」

「大学の先生はつかまえるのも大変だからね」

「難易度上がりますね」。学生は、高校から一変する環境におののきつつ、一つずつ聞いて確認することで自分なりに不安を埋めようとしていた。

▽2日目 慣れてきて 

 中日。男子学生1人が欠席した。初日のオリエンテーションに1時間も遅れて来た学生だ。間違えて吹田キャンパスに向かってしまったという。さまよい歩いた疲労感と遅れてしまったことへの戸惑いを、翌日に引きずってしまっていた。

 この学生は最終日に再び顔を出した。3日連続で行う演習形式のプレゼンテーションの授業には戻れず、部分参加にとどまったが、学生なりに頑張りを見せた。帰る彼をねぎらい、見送ったスタッフは「プログラム全てに参加できなくても、次にどんな準備があれば出て来られそうか、今後のヒントにしてもらいたい」とエールを送った。

 最大の目玉であるプレゼンは3人ずつがグループに。発表資料作成ソフトの「パワーポイント」の使い方を学ぶ授業ではすらすらと課題をこなす学生が多かった。「教えた以上のことができている」「スキルが高いね」と驚きの声も上がった。

 「10分押しで進んでいるから、5分間でまとめて。遅れないように」「逆算して何時までに完成させる必要がある?」

 時間を意識させるように繰り返し注意喚起する。「5分とか10分とか、何のことだったか聞き逃したんですが…」。めまぐるしい展開について行けず、たまらず確認していた学生もいた。

 授業がない日も、スタッフから来るメール連絡に返信する機敏な対応が求められる。グループメンバーとは連絡先を交換し、進展具合や作業の分担についてやりとりすることも必要だ。初日に比べると、学生らは少し慣れてきた様子で、学生同士やティーチング・アシスタント(TA)と雑談する様子も見られた。

 学生アシスタントを務めた人間科学部3年の大前陽さん(20)は自身も集団が苦手なタイプという。「参加者は思ったほど難しい人たちではないと感じた。自分からSOSを出すのは苦手っぽいけど、(話を)振ってあげると答えが出てくる。ただ、テスト前とか切羽詰まった状況になると心配かな」と話した。

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最終更新:4/16(火) 17:03
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