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MRJ、パリ航空ショー未出展も 水谷社長「TC取得が最優先」

4/16(火) 17:58配信

Aviation Wire

 6月に開かれる世界最大規模の航空ショー「パリ航空ショー」に、三菱航空機が開発するリージョナルジェット機「MRJ」の実機を出展しない可能性が出てきた。同社の水谷久和社長が4月16日に明らかにしたもので、現在進んでいるTC(型式証明)の年内取得に向けた飛行試験を最優先させる意向を示した。

 MRJは2017年6月に開かれた前回のパリ航空ショーで、実機を初出展。飛行試験3号機(登録記号JA23MJ)を持ち込み、地上展示した。翌2018年7月のファンボロー航空ショーでは、同じく飛行試験3号機でフライトディスプレー(飛行展示)を披露した。水谷社長はファンボロー航空ショーで、「来年(19年)のパリ航空ショーでは、機体の内装(の展示)ではないか」と述べ、出展に前向きな姿勢を見せていた。

 MRJは現在、米国の飛行試験拠点であるモーゼスレイクでTC飛行試験を進めている。水谷社長は16日の会見で「TC取得が最優先、と思っている」と語り、「客室を充実させた機体を出展するのは、微妙なところだ」とした。パリ航空ショーへの実機出展への可能性については「飛行試験の状況を見極めて判断する」と述べるに留め、持ち込みの可否を早期に決断する姿勢を示した。

 水谷社長はTC取得について、JCAB(国土交通省航空局)とFAA(米国連邦航空局)、EASA(欧州航空安全局)の3機関に申請しているとし、「(各機関とも)基本的に同じようなプロセスで審査しているのではないか」と述べ、ほぼ同時に承認される見通しだとした。TCは早ければ、年内に取得できる見込み。

 TC飛行試験は現地時間3月3日に、JCABからの取得に向けてスタート。3日の飛行試験には、飛行試験4号機(JA24MJ)を使用した。同月19日と20日にはFAAのパイロットが、飛行試験3号機で慣熟飛行を実施。27日には、FAAによるTC飛行試験開始に向けた認可書(LOA:Letter of Authorization)を取得した。

 MRJの納期は5度の納入延期により、現時点では2020年半ばを目指している。

Yusuke KOHASE

最終更新:4/16(火) 17:58
Aviation Wire

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